店主のひとりごと

 

  • 2016年02月04日(木)10時19分

セッティングは重要3

「スピーカーの置き方」
私はスピーカーからの距離はどのくらいで聴いているのだろう?と思いついて、これまで計ったことがないので計ってみた。
スピーカーのフロントから自分の頭の位置(リスニングポジション)までが2.5m。
ついでにスピーカーの間隔は?
左右スピーカーの中心から中心までは2mより少し狭い。
左右スピーカーの内側の間隔は120cm。
後ろの壁からスピーカーまでの距離は75cm(仰角があるスピーカーなので上下の真ん中との距離)。
左右の壁とスピーカーの外側の距離は50cm(マーチンローガンは幅が71cmで一般的なスピーカーよりは幅広)。
ちなみに部屋の広さは13畳程度。

仕事柄いろんなお宅に伺って聴かせてもらうことが多いのだけど、スピーカーが同じ置き方ということはまずなく、それぞれ自分の部屋に合った置き方をされている。当然部屋の広さや置いてある家具、レコードケース、ラックほか調度品によって置き方は変わるのだけど。リビングや書斎と兼用しているケースも多く、この場合は何らかのというかいろんな制約があり、出来ればオーディオ・オンリーつまりオーディオルームが理想だが、そうもいかないのが日本のオーディオ事情なのよね。

スピーカーからのリスニングポジションは意外と近い方がいい。私の部屋でスピーカーから4mの位置で聴いてみると音像がぼけてヴォーカルの口が大きくなってしまう。左右スピーカーの中心をから前後に移動してベストポジションを探ると2.5mになったのである。部屋の反響を利用しながら聴くということが重要なので部屋によってこの距離は変わるとは思うが。
部屋が20畳以上あり大型スピーカー&強力なアンプを使用した場合は違ってくるが例え広い部屋でも一般的な家庭用のシステムであればスピーカーからの距離は意外と近いほうがベターである。

今はどうか知らないけど、以前はオーディオ誌などで「スピーカーは後ろの壁にピッタリくっつけたら低音がよく出るようになる」というのがあったが、部屋の反響を利用しながら聴くからいけばスピーカーの後は間隔を開けておくべきである。左右スピーカーの外側と壁との間も開けておくべきである。

大きな部屋でスピーカーの間隔をかなり広げて、リスニングポジションも遠いところから聴いている方もいらっしゃる。この場合でも、前に書いたように強力なアンプ&大型スピーカーの場合は別として、左右スピーカーの間隔を狭めてあまり遠くない位置で聴いたほうが、フォーカスがピッタ合うケースが多い。

左右スピーカーを内振りにするのが一般的に行われているが、私は極端な内振りではなく若干の内振り(ほぼ平行)にしている。これは直接音をメインに聴くか間接音を上手く利用するかということで、直接音をメインに聴くと音は分厚くはなるものの音場や演奏者の姿かたちが損なわれることがあり、反射音が空間で音像を結ぶのにはどうすればと、聴きながらやったら最小限の内振りになった。

どんな音がいい音と思うかによってやり方は変わってくるのだが、レコードには人の姿かたち、その場で演奏しているような様子が分かるような、そして自然で広大な音場が記録されている。で、上手い具合にレベルアップするとミュージシャンの感情(訴えていること)が伝わってくるようになる。

左右スピーカーの間隔を広くして内振りにした場合、音場はスピーカーの内側に存在し、音像は右、左そして真ん中に定位し「スピーカーから音が出ています」的な音の聴こえ方になる場合が多い。平行ないしは平行に近い内振りと間隔をある程度狭くすることによって、音場はスピーカーの外側まで拡がり音像は前後左右に定位(ジャズだったらテナーサックスはバリッと前に飛び出してきて、ドラムやベースは奥の方に)し、スピーカーの存在を感じないような鳴り方になってくるのである。これで初めて人の姿かたちが見えるようになり、レベルが上がってくるとミュージシャンの感情が伝わってくるようなことも望めるのである。
ただ、よりハイレベルな音質向上を目指そうとするとこれだけではまだまだ、スピーカーの置き方以外にもやることがたくさんある。このへんは順次紹介していくつもりである。

スピーカーは少し動かしただけで音が変わるので、試してみたらいいかもしれない。


Harry Belafonte / Belafonte at Carnegie Hall (RCA LSO-6006)
最後の曲「マチルダ」で、ベラフォンテがステージを歩き回ってバックバンドとのやり取りや観衆とのやり取りが見事に再現される。

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  • 2016年01月10日(日)09時58分

セッティングは重要2

「リスニングポイントとスピーカーの間には何も置かない」
昨年12月、ノムラ無線さんのイベントに参加したんだけど、いつものように各メーカーさんや輸入代理店さんたちが新製品を含めていろんなシステムを展示している。
今回は全く知らないメーカーBさんが私の好きな立体音場を表現しやすい形状のスピーカーを展示していた。円筒型でウーハーとスコーカーを組み込んだユニットと別にスーパーツイーターがあってネットワークで組んだものである。鳴らしてもらったら、空間表現はかなり高いレベルなんだけどSN比がイマイチ。これは会場のルームアコースティックがオーディオを鳴らすのに適していないというのが大きな要因ではあるが、セッティングで解決できる部分もある。
ちょっと気になったのは、お客さんに新システムを説明するためのプロジェクターが設置してあるのだ。スピーカーの後ろにスクリーン、リスニングポイントとスピーカーの間にプロジェクター、そして左右スピーカーの間にはラックに載せたアンプやCDプレーヤーがセットしてある。
考え方を少し変えれば見事な音になるのに、これだけの空間表現が出来るシステムが勿体ないな~、と思いながら次のブースを見に行った。

お昼時間になって食事をとる場所でBの担当の方と一緒になったので、いろいろ話しているうちについつい口から出てしまった。
「プロジェクターの存在が音を邪魔しています。リスニングポイントとスピーカーの間及び左右スピーカーの間には何も置かない方がいいですよ。展示会ですからアンプ類を見せる必要がありますが、そうであればラックを後ろに下げてスピーカーを前に出した方がベターです。」
そう言ったらBの方
「さっそくやってみましょう」
とおっしゃる。
それから自分の仕事をして時間が空いたので再びBさんのブースに行ったら、私が言った通りのことがやってあり、より空間表現の精度が上がって、SN比が格段に良くなっていた。
殆どのメーカーさんはアドバイスなんか聞かないんだけど、Bさんは行動が早かった。

オーディオは何かをやるとすぐ音が変わる。でもそれがいい方向に変わったのか(音質が向上したのか)を見分けるのは難しいことで、やったから全てよくなるということでもない。
スピーカーを中心に考えると、リスニングポイントとスピーカーの間には何も置かないこと。大事なセンターの情報が壊れるので人が立って歌っている様子やテナーサックスのズバ~は表現できなくなる。一般的な家庭ではアンプ類をラックに載せて左右スピーカーの間に置いてある場合が多いが、スピーカーとは離れた位置、左右の壁面が望ましい。左右の壁に置けなくてという場合は左右スピーカーを前に出すないしはラックを後ろに下げること。
置くのは背の低いパワーアンプくらいである、というか2~30cmの高さであればセンター情報への影響が少なく、スピーカーケーブルの長さを考慮すればセンターの低い位置に置いたほうがベターである。

TVをスピーカーの間に置いて「オーディオも映像もどちらも楽しみたい」とおっしゃる方には「ピュアオーディオとAVの両立は不可能です」と答えている。

プレーヤーやアンプ類などの操作卓をリスニングポイントの前に置いてある場合もあるが、動かなくていいので操作は簡単にはなるものの、スピーカーから出る音の一部が操作卓のおかげで跳ね返って反射がおかしくなるのでこれもやらないほうがいい。もちろん応接セットのテーブルも余計な反射が出てくるので置かない方がいい。つまり、リスナーとスピーカーの間には何も置かないことがベストである。

イントロでコインが床に落ちて「チャリーン!」そして「コロコロ」と転がる
Tom Waits / Crystal Gayle / One from the Heart

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  • 2016年01月05日(火)10時10分

新春に(セッティングは重要1)

北海道オーディオフェアの会場でお客様から「オーディオルームを作るときにスピーカー後ろの壁はどうしたら?」との質問があり、「デコボコがベストです」と答えその後セッティングの話になり、私の思うセッティングの基本について話したのだが、最後にお客様が「フェイスブックにそんな話を載せたらもっと拡がりますよ」とおっしゃった。

で、早速フェイスブックを始めたのだけど、FBの書き込みを眺めていたら「オーディオを一通り揃えたので、私のオーディオはこれで終わり」というのがあり、「えっ、まさか。買いそろえて初めてスタートラインなのに」と思ったしまった。

そこで、2016年最初の「独り言」はセッティング(対策)の重要性について書いてみようと思う。以前書いた内容と重複する部分もあるけどそのへんはご容赦。

思い出すのは初めてマーチンローガンほかのシステムを大枚はたいて購入した時の事。
セッティングが完了して「さ~、音が出るぞ」と鳴らしてみたら、イメージしていた音とかなり違う。1日目はこんなものだろうと、2日目、3日目、1週間経っても輪郭がぼやけているし、とにかく奥行きがない。その3年ほど前「これが欲しい」と思った熊本のアリミズさんで出ていた音とは全然違うのだ。アリミズさんでは目の前でMJQが演奏していて「手を差し伸べればミルト・ジャクソンに触れられるのでは」と錯覚するような、見事な臨場感があったのだが、我が家の音は全く違う。

予算が少なかったのでアンプ類を価格の安いものにしたのが間違いだったと真剣に悩んだ。で、それをシンメイさんに相談すると「コンポは十分いいものが揃っています。でも、これからやることはたくさんありますので、最初にパワーアンプが床に直置きになっているのでそこを工夫してください。」おっしゃる。それが対策を始めるきっかけになった。

入り口はアリミズさんでの見事な立体音場を聴いたことけどこれには伏線があって、一つは学生の頃バンドをやっていてステージで演奏しながら聴こえてくる音とお客さんとしてステージを見ながら聴く音の両方が身に沁みついていること。もう一つはオーディオ誌に書いてあった「セッティングが上手い具合に出来たときは目の前でミュージシャンが演奏しているのが分かるようになる(絵付きで解説があった)」がいつの間にか頭の中に刷り込まれていたということである。

でも、これは簡単なことではないのよね。
それから10年以上経ってレコード店を始めたわけで、始める頃には我が家の音のレベルはかなり自分の理想とする音に近づきつつあった(本当は遠かったのだけどそう思っていた)。レコード店ということで(?)いろんなお宅の音を聴く機会に恵まれて、うちの音はあんな感じだけどお客様のお宅でミュージシャンが目の前に立って演奏するようなところは殆どないことに気付いたのと同時に音の豊かさではうちより優っているところもある・・・そうだ両方必要なのだ。気付くまでかなり時間はかかったけど。
そしてその違いはシステムの良し悪しも重要だけどセッティングを工夫することでよりレベルの高い音に出来るということも分かってきたのである。

次回へ続く

Abbe Lane / Be Mine Tonight (RCA LSP 1554)
このレコードでアビー・レーンが腰を振り振り踊りながら歌っているのが分かるようになったら最高!
※写真はモノラルだけどLiving Stereoに限る

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  • 2015年10月08日(木)10時53分

「杜の会in白馬 ‘15秋」レポートPart 1

2015年10月3日(土) 白馬のペンション洗濯船さんにレコード好きのオヤジ達が集結しました。総勢13名~Dukeさん、洗濯船Mさん、パラゴンさん、SPUさん、Roxanさん、わがままオヤジさん、チャランさん、Msashi no Papaさん、recooyajiさん、yositakaさん、konkenさん、マントさん、bassclef というメンバー。
この<杜の会 in 白馬>という集まりは・・・そうか、今年でもう11回目となるわけで、となると・・・この白馬:洗濯船での、あれやこれや思い出されて、やはりこの会は年に1回の、我々「レコード好き」には、実にうれしい、そして貴重な会なんだなあ・・・と改めて思うわけである。
会の進め方は、「わたしの一押し」みたいな感じで、1人1曲ずつ(コメント含めて10分くらいまで)を紹介し、一巡すればまた2巡目、3巡目と回していくやり方である。だから、会の直前になると、参加者のみなさんはそれぞれのコレクションの中から「あのレコードのあの1曲」をセレクトしてくることになる。今回参加の13人のみなさんも、あれやこれやと大いに迷いながら、なんとか何枚かのレコードを選び抜いてきたはずである。それぞれの方がどんなレコードを選び、どんな1曲を選ぶのか・・・その選び方としても・・・まずは定評ある名盤の初回オリジナル盤(必然的に高価盤でもあるが:笑)、それから、ちょっと珍しい稀少盤(レーベル自体がマイナーとか、よく見る盤でも版違いとか)、それから演奏内容を重視するのか(とにかく自分がそのレコードを大好きで、これはぜひとも皆さんにもお聴かせしたい気持ち)・・・そんな具合に、いろんな要素が入り混じった心の葛藤を経て、選び抜かれたレコード達なのである。そんな選び方にもそれぞれの方のヒトとナリみたいなものが覗(うかが)えるようで、僕にとってはなかなかに興味深いことなのです。そんなわけで・・・以下、皆さんのセレクト盤を列記したいと思います。その場の臨場感を表すべく、登場順に並べました。ちなみにこの順番は、気ままに席についた状態・・・前からとか左からとかの順番でして、つまり・・・なんとなく・・・というわけです(笑)

左:挨拶をするDuke
右:挨拶をする洗濯船Mさん

アップロードファイル 127-1.jpgアップロードファイル 127-2.jpg

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  • 2015年10月08日(木)10時51分

「杜の会in白馬 ’15秋」レポートPart2

<第1部・地下JBLルーム> pm 3:30~pm 5:30
パラゴンさん
Joan Regan/Just Joan(英decca) から when I grow too old to dream
ジャケットに映る品のいい美女・・・声質も気品ある優しい感じで、とっても癒されました。それにしてもこのリーガンさん・・・なんだかグレイス・ケリーみたいな雰囲気もあり・・・これは、パラゴンさん、やっぱり美女にめっぽう弱いようである(笑) 

マントさん
マルセル・メイエル(p)/ [ラベル]クープランの墓(discophire Francais)
灰色地に文字だけの渋いジャケットの盤。ドビュッシーやラベル、クープランのピアノ曲集で、なんというか・・・澄み切った透徹したような音色のピアノ弾きだった。

SPUさん
セロニアス・モンク/Piano Solo (swing)10inch から
round about midnight と smoke gets in your eyes。1954年録音のモンク初めてのピアノソロ作品。僕はこのレコード・・・1973年頃に発売された東宝盤(the monk runs deep なるタイトルだった)で聴いて、心底、モンクという人を好きになった。そのレコードの元がこの10インチ盤である。
SPUさんが嬉しそうにこの10インチ盤を掲げている場面は、わがままオヤジさんのブログのここに載ってます。このピアノソロ・・・あまりに素晴らしいので、もう1曲 [煙が目に沁みる] も続けて聴きました。

yositakaさん
<ベルグルンド指揮・ボーンマス交響楽団>から[シベリウス] 鶴のいる風景
最後まで凛とした静けさを保ちながらそのまま潔く終わる曲。yositakaさんコメントでは、「静けさの中にひびく鶴の一声・・・」

Dukeさん
Ray Martin楽団/Rainy Night in London(capitol)から my foolish heart
このレコードをDukeさんがレコード記事に採り上げたところ、『イージーリスニング天国』の著者:桑本ひろしさんから連絡が入り大いに盛り上がった・・・とのこぼれ話しも飛び出した。こういうポピュラーとジャズの間くらいの楽団もの・・・いかにもアメリカって感じがして、僕も案外、好きなんです。

洗濯船Mさん
the Beatles/Hard Days Night から a hard day's night と I should have known better(恋する二人) 
Mさんはオリジナル英盤ではなく、あえて・・・アジア盤(シンガポール、マレーシア、香港と表記されているのとのこと)を選び、この2曲を掛けた。a hard day's night の冒頭、ギターの「ギュワ~~~ン!」この強烈さに、皆、仰け反る。こんなにいきなり大音量が出て、スピーカー、アンプは大丈夫なのか・・・Mさんのシステムはこの後もなんということもなく鳴ってくれました(笑)

わがままオヤジさん
サイモン&ガーファンクル/Baby Driver(米EP・モノラル) 
この会、1人1曲を原則としているが、わりと短めの1曲を選んだ方は、その分、MCが長くてもいいわけで、その辺を意識した上で、さあ、S&Gを語リ出すと・・・もう止まらない(笑) このBaby Driver・・・もう何年か前の杜の会で、故・山本博通さん(2012年1月没)が選んだ1曲でもある。僕の記憶では、その時、1F食堂のマッキンのスピーカーから、この曲のラスト部分で、レースカーの爆音がスピーカーを右左に動き回った・・・はずなんだが、山本さんが選んだ米EP盤は全てモノラルのはずである・・・との認識から、それは有り得ないでしょう・・・と、わがままオヤジさんは言う。う~ん・・・やっぱりあの爆音移動は・・・僕の脳内幻聴だったのだろう(笑)

bassclef
Miles Davis/the Musings of Miles(prestige) から a night in Tunisia 1955年録音のマイルスのワンホーンもの。ベースがオスカー・ぺティフォードというのがこの作品のちょいと面白いところ。僕としては、この作品・・・ヴァンゲルダー録音の傑作として捉えている。というのは、NYCラベルを手に入れて聴いたところ、それまであまり意識していなかった、ぺティフォードのベース音・・・この弾力性のある、太さ、強さに、驚いてしまったのだ。特に[チュニジアの夜] での聴かれるベースの音ときたら・・・。

recooyaji さん
Bee Gees/Odessa(英polydor)1969年 から Melody Fair
あの有名な曲が流れ始めると・・・僕の隣りに座っていた、わがままオヤジさんがこう洩らした『う~ん・・・これ、映画のサントラ盤よりも、テンポがちょい遅いかも?』 そういえば・・・微妙にゆったりしているような気もするぞ。真相は判りませんが、ビージーズという人気グループも初期に、こんな洒落た2枚組(ジャケットは真紅のビロード風)を発表していたのだなあ・・・と驚いたわけです。相当にお金の掛かったジャケットだと思う。ということは、レコード会社も力を入れていた・・・ということだろう。

Roxanさん
ヨーコ・オノ/Plastic Ono Band (2014年) から moon beams
まだまだ現役のヨーコ・オノ。このアナログ盤・・・なんと昨年(2014年)の作品だそうである。幻想的なサウンドをバックに、やっぱりヨーコ・オノの高い声での、語り風というか、詞の朗読のようなヴォイスが乗っかる不思議な感じ。それにしても、御年・・・83才とのこと。Roxsanさんは、この他にも、キース・リチャードやボブ・デュランの「現役アナログ盤」を持ってきており、70才~80才のロッカーが、まだバリバリと頑張っている音楽もちゃんと聴いているのだ。そしてこういうミュージシャンの最新録音ものが、ちゃんとアナログ盤で発売されている・・・そのことがなにやら嬉しいことでもある。

チャランさん
アマリア・ロドリゲス/Fado & Flamenco(米columbia 10inch) からuma casa Portuguesa
これは・・・このファドの代表歌手のうんと古い・・・50年代であろう10インチ盤だ。ジャケットのモノクロ写真は、グッと目を見開いたアマリアさん・・・迫力がある。声にも張りがあって、ちょっと抑えた感じから、ググッと声の音量を上げる・・・そんな唄い口にも迫力がある。チャランさんはどのジャンルも聴くが、特にこの辺り・・・ファド、フラメンコ、シャンソン、ギリシア辺り?までの大衆芸能的な歌謡ものに強い。世界にはいろんな音楽がある!

konkenさん
Gerry Mulligan/Night Lights(philips) から prelude in E minor
これは・・・もう50代以上のジャズ好きなら誰もが「うん、うん」と頷
(うなず)く音源だろう(笑)。 1973年頃だったかのFM放送でやっていた、『アスペクト・イン・ジャズ』のテーマ音楽である。この曲が静かに流れ始めると、『こんばんわ。油井正一です』で始まるアレである。そしてこのいいメロディの曲・・・ショパンのピアノ前奏曲集の中の1曲が原典で、それを聴いてみると・・・マリガン版も、テーマ分のメロディやハーモニーは、原典にほぼ忠実に演奏されているようだ。違うのは、ジャズなのでアドリブ部分があることで、そのアドリブソロは、ボブ・ブルックマイヤーが先発で、アート・ファーマーが2番手。2人とも、アドリブといってもテーマの静かな感じをまったく変えずに、あくまでひっそりと品よく吹いていく。特にブルックマイヤーのソロの出だしのメロディは素晴らしい! 僕などはこの出だしのメロディ・・・てっきりショパンの原曲の展開部(が在って)にそのまま含まれているのだろう、と思い込んでいた。しかし・・・原曲にはそういう展開部分はない。ということは、ブルックマイヤーもファーマーもマリガンも、アドリブとして、ああしたセンスのいい原曲の流れを壊さないフレーズを、スーっと吹いた・・・のだろうか。
マリガン辺りが、軽くアレンジ的に、書いたメロディかもしれないが、いずれにしても、このような地味なピアノ曲を使って、品格のいいジャズに仕上げたジェリー・マリガンという人のセンスの良さには脱帽である。
ちなみにこの夜、掛けたphilipsオリジナル盤はモノラル。konkenさんがrecooyaji さんからお借りした盤であります(笑)

Musashi no Papaさん
David Newman/Fathead (atlantic)から Hard Times
ピアノは、なんと Ray Charles!  そういえばタイトルに Ray Charles presents・・・と書いてある。そして、一般的には「テナー」と認識していた、David Newman・・・この曲ではアルトを吹いている。Papaさんは特にこういうファンキー風というかテキサス風の、ちょっと泥臭い風のアルト吹きを好んでいるようである。Papaさんはジャズを聴くだけでなく、このところアルトサックスを練習中で演奏する立場でも、ブルースを好んでいるようで、相当にジャズに込み入ってきたわけである。
アルトのブルース・・・僕はまっさきにパーカーの、パーカーズ・ムードを思い出してしまう。アルトのちょっと高音域での「泣き」というのも独特なものがあり・・・ああ、そういえば、つい2~3日前に、フィル・ウッズが亡くなったのだね・・・ということも何度か話題に上りました。

右上:マイルスを語るbassclefさん
左上:資料を配って説明するYoshitakaさん
下:マントさんのクラシック

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