店主のひとりごと

 

  • 2015年10月08日(木)10時53分

「杜の会in白馬 ‘15秋」レポートPart 1

2015年10月3日(土) 白馬のペンション洗濯船さんにレコード好きのオヤジ達が集結しました。総勢13名~Dukeさん、洗濯船Mさん、パラゴンさん、SPUさん、Roxanさん、わがままオヤジさん、チャランさん、Msashi no Papaさん、recooyajiさん、yositakaさん、konkenさん、マントさん、bassclef というメンバー。
この<杜の会 in 白馬>という集まりは・・・そうか、今年でもう11回目となるわけで、となると・・・この白馬:洗濯船での、あれやこれや思い出されて、やはりこの会は年に1回の、我々「レコード好き」には、実にうれしい、そして貴重な会なんだなあ・・・と改めて思うわけである。
会の進め方は、「わたしの一押し」みたいな感じで、1人1曲ずつ(コメント含めて10分くらいまで)を紹介し、一巡すればまた2巡目、3巡目と回していくやり方である。だから、会の直前になると、参加者のみなさんはそれぞれのコレクションの中から「あのレコードのあの1曲」をセレクトしてくることになる。今回参加の13人のみなさんも、あれやこれやと大いに迷いながら、なんとか何枚かのレコードを選び抜いてきたはずである。それぞれの方がどんなレコードを選び、どんな1曲を選ぶのか・・・その選び方としても・・・まずは定評ある名盤の初回オリジナル盤(必然的に高価盤でもあるが:笑)、それから、ちょっと珍しい稀少盤(レーベル自体がマイナーとか、よく見る盤でも版違いとか)、それから演奏内容を重視するのか(とにかく自分がそのレコードを大好きで、これはぜひとも皆さんにもお聴かせしたい気持ち)・・・そんな具合に、いろんな要素が入り混じった心の葛藤を経て、選び抜かれたレコード達なのである。そんな選び方にもそれぞれの方のヒトとナリみたいなものが覗(うかが)えるようで、僕にとってはなかなかに興味深いことなのです。そんなわけで・・・以下、皆さんのセレクト盤を列記したいと思います。その場の臨場感を表すべく、登場順に並べました。ちなみにこの順番は、気ままに席についた状態・・・前からとか左からとかの順番でして、つまり・・・なんとなく・・・というわけです(笑)

左:挨拶をするDuke
右:挨拶をする洗濯船Mさん

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  • 2015年10月08日(木)10時51分

「杜の会in白馬 ’15秋」レポートPart2

<第1部・地下JBLルーム> pm 3:30~pm 5:30
パラゴンさん
Joan Regan/Just Joan(英decca) から when I grow too old to dream
ジャケットに映る品のいい美女・・・声質も気品ある優しい感じで、とっても癒されました。それにしてもこのリーガンさん・・・なんだかグレイス・ケリーみたいな雰囲気もあり・・・これは、パラゴンさん、やっぱり美女にめっぽう弱いようである(笑) 

マントさん
マルセル・メイエル(p)/ [ラベル]クープランの墓(discophire Francais)
灰色地に文字だけの渋いジャケットの盤。ドビュッシーやラベル、クープランのピアノ曲集で、なんというか・・・澄み切った透徹したような音色のピアノ弾きだった。

SPUさん
セロニアス・モンク/Piano Solo (swing)10inch から
round about midnight と smoke gets in your eyes。1954年録音のモンク初めてのピアノソロ作品。僕はこのレコード・・・1973年頃に発売された東宝盤(the monk runs deep なるタイトルだった)で聴いて、心底、モンクという人を好きになった。そのレコードの元がこの10インチ盤である。
SPUさんが嬉しそうにこの10インチ盤を掲げている場面は、わがままオヤジさんのブログのここに載ってます。このピアノソロ・・・あまりに素晴らしいので、もう1曲 [煙が目に沁みる] も続けて聴きました。

yositakaさん
<ベルグルンド指揮・ボーンマス交響楽団>から[シベリウス] 鶴のいる風景
最後まで凛とした静けさを保ちながらそのまま潔く終わる曲。yositakaさんコメントでは、「静けさの中にひびく鶴の一声・・・」

Dukeさん
Ray Martin楽団/Rainy Night in London(capitol)から my foolish heart
このレコードをDukeさんがレコード記事に採り上げたところ、『イージーリスニング天国』の著者:桑本ひろしさんから連絡が入り大いに盛り上がった・・・とのこぼれ話しも飛び出した。こういうポピュラーとジャズの間くらいの楽団もの・・・いかにもアメリカって感じがして、僕も案外、好きなんです。

洗濯船Mさん
the Beatles/Hard Days Night から a hard day's night と I should have known better(恋する二人) 
Mさんはオリジナル英盤ではなく、あえて・・・アジア盤(シンガポール、マレーシア、香港と表記されているのとのこと)を選び、この2曲を掛けた。a hard day's night の冒頭、ギターの「ギュワ~~~ン!」この強烈さに、皆、仰け反る。こんなにいきなり大音量が出て、スピーカー、アンプは大丈夫なのか・・・Mさんのシステムはこの後もなんということもなく鳴ってくれました(笑)

わがままオヤジさん
サイモン&ガーファンクル/Baby Driver(米EP・モノラル) 
この会、1人1曲を原則としているが、わりと短めの1曲を選んだ方は、その分、MCが長くてもいいわけで、その辺を意識した上で、さあ、S&Gを語リ出すと・・・もう止まらない(笑) このBaby Driver・・・もう何年か前の杜の会で、故・山本博通さん(2012年1月没)が選んだ1曲でもある。僕の記憶では、その時、1F食堂のマッキンのスピーカーから、この曲のラスト部分で、レースカーの爆音がスピーカーを右左に動き回った・・・はずなんだが、山本さんが選んだ米EP盤は全てモノラルのはずである・・・との認識から、それは有り得ないでしょう・・・と、わがままオヤジさんは言う。う~ん・・・やっぱりあの爆音移動は・・・僕の脳内幻聴だったのだろう(笑)

bassclef
Miles Davis/the Musings of Miles(prestige) から a night in Tunisia 1955年録音のマイルスのワンホーンもの。ベースがオスカー・ぺティフォードというのがこの作品のちょいと面白いところ。僕としては、この作品・・・ヴァンゲルダー録音の傑作として捉えている。というのは、NYCラベルを手に入れて聴いたところ、それまであまり意識していなかった、ぺティフォードのベース音・・・この弾力性のある、太さ、強さに、驚いてしまったのだ。特に[チュニジアの夜] での聴かれるベースの音ときたら・・・。

recooyaji さん
Bee Gees/Odessa(英polydor)1969年 から Melody Fair
あの有名な曲が流れ始めると・・・僕の隣りに座っていた、わがままオヤジさんがこう洩らした『う~ん・・・これ、映画のサントラ盤よりも、テンポがちょい遅いかも?』 そういえば・・・微妙にゆったりしているような気もするぞ。真相は判りませんが、ビージーズという人気グループも初期に、こんな洒落た2枚組(ジャケットは真紅のビロード風)を発表していたのだなあ・・・と驚いたわけです。相当にお金の掛かったジャケットだと思う。ということは、レコード会社も力を入れていた・・・ということだろう。

Roxanさん
ヨーコ・オノ/Plastic Ono Band (2014年) から moon beams
まだまだ現役のヨーコ・オノ。このアナログ盤・・・なんと昨年(2014年)の作品だそうである。幻想的なサウンドをバックに、やっぱりヨーコ・オノの高い声での、語り風というか、詞の朗読のようなヴォイスが乗っかる不思議な感じ。それにしても、御年・・・83才とのこと。Roxsanさんは、この他にも、キース・リチャードやボブ・デュランの「現役アナログ盤」を持ってきており、70才~80才のロッカーが、まだバリバリと頑張っている音楽もちゃんと聴いているのだ。そしてこういうミュージシャンの最新録音ものが、ちゃんとアナログ盤で発売されている・・・そのことがなにやら嬉しいことでもある。

チャランさん
アマリア・ロドリゲス/Fado & Flamenco(米columbia 10inch) からuma casa Portuguesa
これは・・・このファドの代表歌手のうんと古い・・・50年代であろう10インチ盤だ。ジャケットのモノクロ写真は、グッと目を見開いたアマリアさん・・・迫力がある。声にも張りがあって、ちょっと抑えた感じから、ググッと声の音量を上げる・・・そんな唄い口にも迫力がある。チャランさんはどのジャンルも聴くが、特にこの辺り・・・ファド、フラメンコ、シャンソン、ギリシア辺り?までの大衆芸能的な歌謡ものに強い。世界にはいろんな音楽がある!

konkenさん
Gerry Mulligan/Night Lights(philips) から prelude in E minor
これは・・・もう50代以上のジャズ好きなら誰もが「うん、うん」と頷
(うなず)く音源だろう(笑)。 1973年頃だったかのFM放送でやっていた、『アスペクト・イン・ジャズ』のテーマ音楽である。この曲が静かに流れ始めると、『こんばんわ。油井正一です』で始まるアレである。そしてこのいいメロディの曲・・・ショパンのピアノ前奏曲集の中の1曲が原典で、それを聴いてみると・・・マリガン版も、テーマ分のメロディやハーモニーは、原典にほぼ忠実に演奏されているようだ。違うのは、ジャズなのでアドリブ部分があることで、そのアドリブソロは、ボブ・ブルックマイヤーが先発で、アート・ファーマーが2番手。2人とも、アドリブといってもテーマの静かな感じをまったく変えずに、あくまでひっそりと品よく吹いていく。特にブルックマイヤーのソロの出だしのメロディは素晴らしい! 僕などはこの出だしのメロディ・・・てっきりショパンの原曲の展開部(が在って)にそのまま含まれているのだろう、と思い込んでいた。しかし・・・原曲にはそういう展開部分はない。ということは、ブルックマイヤーもファーマーもマリガンも、アドリブとして、ああしたセンスのいい原曲の流れを壊さないフレーズを、スーっと吹いた・・・のだろうか。
マリガン辺りが、軽くアレンジ的に、書いたメロディかもしれないが、いずれにしても、このような地味なピアノ曲を使って、品格のいいジャズに仕上げたジェリー・マリガンという人のセンスの良さには脱帽である。
ちなみにこの夜、掛けたphilipsオリジナル盤はモノラル。konkenさんがrecooyaji さんからお借りした盤であります(笑)

Musashi no Papaさん
David Newman/Fathead (atlantic)から Hard Times
ピアノは、なんと Ray Charles!  そういえばタイトルに Ray Charles presents・・・と書いてある。そして、一般的には「テナー」と認識していた、David Newman・・・この曲ではアルトを吹いている。Papaさんは特にこういうファンキー風というかテキサス風の、ちょっと泥臭い風のアルト吹きを好んでいるようである。Papaさんはジャズを聴くだけでなく、このところアルトサックスを練習中で演奏する立場でも、ブルースを好んでいるようで、相当にジャズに込み入ってきたわけである。
アルトのブルース・・・僕はまっさきにパーカーの、パーカーズ・ムードを思い出してしまう。アルトのちょっと高音域での「泣き」というのも独特なものがあり・・・ああ、そういえば、つい2~3日前に、フィル・ウッズが亡くなったのだね・・・ということも何度か話題に上りました。

右上:マイルスを語るbassclefさん
左上:資料を配って説明するYoshitakaさん
下:マントさんのクラシック

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  • 2015年10月08日(木)10時47分

「杜の会in白馬 ’15秋」レポートPart3

さあ・・・これで13人全員が一巡したぞ・・・夕食まで時間がある。その間にレコード談義もしようじゃありませんか(笑)
(pm5:30~)
さて、近くにある公共温泉に出かけた方が数名。そして、ペンションに残った数名が・・・なんとはなしに2Fカドの幹事部屋に集まってきた。この杜の会:レコード愛好家のみなさんは、とにかくレコード好きなわけである。一晩で1人がそんなに多くの枚数を掛けることができないことは判っていても・・・とりあえず、あれやこれや気に入ったレコード、あるいは皆さんにお見せしたいレコードを持ってくる。で・・・この夕食前のひと時にそれらを「見せ合いっこ」するわけである(笑) みなさん、すでに凄すぎるコレクションをお持ちであえてそれら貴重盤、高価盤を持ってこない場合も多いのですが、それでも各人の最近の入手盤などを見せてくれたりすると・・・やはり凄いものがいっぱいなんです。それらのほんの一部を以下(この後、地下JBLルームで掛けたものは除く)
George Wallington/At The Cafe Bohemia featuring the Peck(progressive)
JR.Monterose/the Message(jaro)
Dave Baily/Bash!(jazz line)
Duke Pearson/Hush!(jazz line)
Art Pepper/the Return of Art Pepper(jazz west)
Jon Eardley/Hey There(prestige) *JR.Monterose(ts)入り
う~ん、目の毒だあ・・・いや、でもこういうレコードを実物で見て触れる・・・なんと幸せなことか(笑)
ただ、ここでひと言、付け加えるなら、杜の会の皆さんは、単に大物主義というわけではなく、それぞれに愛好する本線ジャンルを深く深くディグ(掘り下げる)して・・・つまり、音楽を聴いている方ばかりです。単に大物だけを集めるコレクターというわけではありません。
そういえば、こんな場面があった(笑~これ、僕の思い出し笑い) チャランさんがクラシックのSPレコードを見せてくれた。SPなのにやけに大きい・・・あ、30cm盤じゃないか。クラシックは1曲が長いので、当時は30cm盤3枚組というセット発売も多かったとのこと。この日、持ってきたのは、その内の1枚で、茶色の内袋は宣伝入りだ。その内袋を見ていたパラゴンさんがこうつぶやいた・・・『どーこれ、たくび?』 どーこれ?たくび? その内袋の下部に大きなカタカナ文字が載っている。何じゃそれは・・・ あっ!『ビクターレコード』なる文字が、右から左へ流れているじゃないか!素直なパラゴンさん・・・普通に左から読んでいったんですね(笑) 

左上:パラゴンさんを中心に盛り上がるレコード談義
右上:レコード談義
下:食事の準備が出来ました

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  • 2015年10月08日(木)10時44分

「杜の会in白馬 ’15秋」レポートPart4

<第2部・1Fマッキン食堂> pm 8:00~
Roxanさん
キース・リチャーズ/Cross Eyed Hearts(virgin) から
blues in the morning
something for nothing
いきなり乾いた音色の生ギターが鳴り始め・・・キース・リチャーズの生歌が~いや、歌は全て生のはずだが(笑)なんというか・・・あえてうんと昔のブルース風に、シャウトせずにわりと淡々と歌うのである。生ギターに生の歌・・・いいねえ、ブルースですよ(笑)。
Roxanさんは今回、敢えて「現役ロッカーの最新録音アナログ盤」を持ち込んできた。第1部でもヨーコ・オノ。それから夕方に見せてくれたのは、ボブ・デュランのスタンダードソング集(デュランがシンガーに徹してジャズのスタンダードを歌っている・・・とのこと) 80才になろうとする年齢でも、いまだに現役で「歌っている」ロッカー達。Roxanさんはそんな素晴らしい気概・・・spiritsみたいなものに大いに共感しているのだろう。

パラゴンさん
Walter Bishop Jr./Speak Low(jazz time) から sometime I'm happy
うう、これは・・・。ジャズ好きなら誰もが知っている「タバコ吸う横顔」・・・Walter Bishop の大傑作である。これをjazz timeオリジナルで聴けるとは!ピアノのプレイがいいのはもちろん、このレコードはやっぱり・・・ベースのジミー・ギャリソンである。ギシギシと軋(きし)みながらの大音量と、豪快なビート感でもって、このピアノトリオを自分の世界にしてしまった・・・そんなピアノトリオの名盤でもある。この夜の食堂マッキントッシュ・スピーカーでは、ギャリソンのベースの量感が凄く良く表れていて、雄大なジャズベースの世界が皆の眼前に拡がった。その音色にややソフトな質感も加わり、品のいいギャリソン・・・という感じでもあった。

konkenさん
Chordettes/(columbia)10inch から wait till the sun shine, Nellie
この女性コーラスグループは・・・ヴォーカル全般に疎い僕は知らなかった。軽くスイングする品のいいコーラスで、50年代の古き良きアメリカ・・・っていう感じが洗濯船の1F食堂に充満するのであった。

Dukeさん
Puff Daddy/No Way Out(bad boy company) から victory
TLC/Fan Mail((La Face)からFanmail   
Dukeさんがラップ風の盤を選んだ?一同・・・唖然(笑) しかし、御大Dukeさんはどこ吹く風・・・泰然自若。これは・・・ここ2~3年欠席の千葉Zyxさんの怨念がDukeさんに乗り移ったのか(笑)

yositakaさん
館野 泉/Sibelius in Ainola(*CD)から「樅の木」
yositakaさんコメント~≪1994年7月、シベリウスの住んでいたアイノラ山荘で、シベリウス自身が愛用していたスタンウエイ・ピアノによって演奏された録音です。館野泉は、シベリウスのピアノ曲に初めて光を当てたピアニストで、樹木をタイトルした5曲からなる「組曲作品75」を「樹の組曲」と名づけ、各国で演奏しました。辛口の極みと言える交響曲第4番と第5番の間に書かれたとは思えない、可憐な一曲≫

わがままオヤジさん
・・・オヤジさんとくれば・・・S&G!まずは、simon & garfunkelの話しから始まる。そのまま5分ほどは、S&Gトークのみ(笑) 米columbiaの版権が日本コロムビアからCBSソニーに移行した頃の、「卒業」ジャケットの国内盤LPのセンターラベルのデザイン変遷の話し・・・これが思わず「へえ~・・・」と唸るディープな内容。1eye仕様、2eye仕様を巡り、「日本コロムビア」に見えるセンターラベルなんだけど、実は「CBSソニー」センターラベルなんだよ~という話しだったか。また、「卒業」ジャケットのあの「アンバンクロフト脚ジャケ」なんだけど、両者のジャケでは、色合い・陰影などかなりの違いが・・・そんな話しを終えて、さあ、掛けたレコードは・・・竹内まりや/Requestの「駅」なのである(笑) この、S&Gから竹内まりやへのテレポート・・・わがままオヤジさんの心の内は誰にも判らない(笑)

洗濯船Mさん
八代亜紀/演歌の花道LP から あの低い声の女性のナレーションの後、「雨の慕情」「舟歌」が掛かると・・・酒が入っているとピッタリくるようでもあり・・・皆、しんみりと聴き入る。となりに居たkonkenさん・・・『オレ、こういうのも好きだなあ』とひと言。

recooyajiさん
Sylvia Robinson/Pillow Talk(vibration) から Pillow Talk
この濃い感じの女性・・・元ミッキー&シルヴィアなるグループの女性で1950年代からの大ベテランとのこと。このPillow Talkは、1973年のアルバム。
なかなか色っぽい感じの歌(スキャット風?)が流れる。
今、ちょいと調べたら『ヒップホップの母』というキャッチフレーズのシンガーらしい。2011年に亡くなっている。

bassclef
Phil Woods/Pot Pie(new jazz)から mad about the boy
僕はこの白馬の集まりの1週間ほど前に持ち込みレコードを選んでいたのだが、その中に、たまたま、このPot Pieがあった。そうして・・・会の直前にネットや新聞にフィル・ウッズが9月30日に死去~というニュースが流れた。
フィル・ウッズのアルトは、音色に張りがあって、切れ味鋭く、そして何より、アドリブのフレーズがよどみなく湧き出てくるようで、やっぱりとてつもなく巧いミュージシャンなのである。
僕がわりと最近、入手した、このnew jazz盤は、1955年のprestige10インチ盤2枚をA・B面にまとめたものだが、なぜかprestige12インチとしては再発されなかったようで、1964年頃発売の、このNew Jazz盤(紫ラベル)が12インチとしては初回ものとないうことになる。音の鮮度もなかなかよくて気に入って聴いていたのだ。
白馬への車中で「フィル・ウッズ話題」にもなり、この夜、せっかく持ってきたフィル・ウッズ盤から、追悼の意味も込めて1曲を選んだ。それがこのLP収録の8曲中、唯一のバラード~mad about the boy である。
マッキントッシュのスピーカーから端正なフィルの音色が流れて、僕にはやっぱり「ジャズはいいなあ・・・」と思えた瞬間でもある。

Musashi no Papaさん
Hank Crofowd/True Blue(atlantic) から Mary Christmas,Baby
ファンキーでちょっと軽妙なアルトが妙に新鮮な感じ。Papaさんが選んだ曲は「メリー・クリスマス・ベイビー」なる1曲。ゴスペル風・ファンキーっぽい、これはブルージーなクリスマス気配が。Papaさんは第1部でも、デビット・ニューマンを選んでおり、この会では、あえて名盤・大物主義を抑えて、いわゆるジャズ好きが普段あまり聴かないようなレコードを「聴いてもらいたい」ということで選んできたのだろう。

マントさん
(ピアノ)Eric Heidslick/モーツアルト「ピアノ協奏曲20番」ニ短調 Andre Vane Rnoot指揮パリ音楽院管弦楽団(仏パテ)
これは・・・(僕はモーツアルトに馴染めないクチなんだが・・・この曲は、モーツアルト作品では数少ない「短調」ものということで、そういえば・・・確かに短調で始まり、僕などはこういう曲調の方が、ピアノの響きにも馴染みやすくて、意外にも最後までしっかり聴くことができた。そして1F食堂のマッキンも温まってきたのか(洗濯船Mさんの表現)、このクラシックの名手であろうピアノも実にいい感じのタッチを聴かせてくれた。

SPUさん
Branford Marsalis/Trio Jeepy(columbia)から star dust
Bassはミルト・ヒントン。この録音の時、80才以上なのに、強く大きく響く凄い音を出している。ドラムのジェフワッツが右側あたりで、ザワザワ・バシバシッと、いろんな音を出している。その2人を従えて、ブランフォードが、悠々と名曲のメロディを悠々と丁寧に吹く。録音も凄い。2枚組LPのクレジットを見ると・・・エンジニアは Ben Rizzi なる人物。

チャランさん
(ヴァイオリン)シュナイダーハーン/モーツアルト「ヴィオリン協奏曲5番」
音の柔らかめの人で、キツイヴィオリンが苦手な僕には、聴きやすい奏者だった。yositakaさん曰く~オイストラフは「太くて柔らかい」、シュナイダーハーンは「細めで柔らかい」と。なるほど・・・クラシックの海は実に広大だ。そしてどの楽器にも(もちろん皆、名人であるわけだが)、いろんな個性の奏者が存在している。さらに様々な持ち味の作曲家が・・・う~ん、これは安易にこんな広大な海に入っていっては遭難するぞ・・・まずは港に近いごく近海にボートを浮かべて、自分がコントロールできる範囲でゆっくりと自分の航海領域を広めていくとしよう。

Pm8時から2時間超・・・すでにpm10:30である。しかし、これで参加者 13人が第1部、第1部で1巡ずつ「一押し盤の1曲」を掛けることができた。
みなさんが「ほぼ10分」以内の暗黙ルールを守ってくれたお陰である。
さて、杜の会はまだまだ続く。この後、毎年の恒例になっている、オークション。3~4人の方が持ち寄りレコード(ダブリ盤、国内盤、オリジ入手後の2nd, 3rd盤など)を格安価格で始め、それほど上がらない内に終える・・・そんな良心的オークションである(笑) 1枚、目玉があった。それは、emarcyの10インチ盤~Clifford Brown & Max Roach である。この盤にはさすがに何人もの声が上がり少々の競り合いもあったが、それでも4桁代で収まった。落札された方は『これで12インチと10インチが揃いました!』と実に嬉しそう。

左上:SPUさんのオークション
右上:ワガママおやじさんのオークション
下:聴き入る皆さん

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  • 2015年10月08日(木)10時41分

「杜の会in白馬 ’15秋」レポートPart5

Pm11:30~
深夜に及ぶ第3部は・・・再び地下JBLルームで行われる。みなさん、相当にお疲れな様子だが、それでも何人かがゾロゾロと地下への階段を降りていく。そして何人かは「もうダメ~」と2F宿泊室に昇っていく。
いくらレコード好きばかりとはいえ、第2部の後半頃になると、みなさん、だいぶんお酒も回ってくるので、テーブルに突っ伏したりして半眠り状態の方もチラホラ見られた(笑) そういう僕もオークション後半、眠気に襲われ危なかった。でオークションの終わり頃、10分だけ退場させていただき、その間に速攻で風呂に入った。そしてシャキッと目を覚ましてから、すでに始まっているらしい、地下JBLルームに降りていくのであった(笑)。
地下室に集まったのは・・・8人。その8人の曲名だけ記しておこう。

yositakaさん
リヒテル(ピアノ)/ロマンティック・リサイタル(ビクター) から prelude in Em

Roxanさん
Astor Piazzolla & Gerry Mulligan/Summit(carosello) から 20 year ago

洗濯船Mさん
Erica Morini(ヴィオリン)/[ブラームス]ヴィオリン協奏曲(west minster)

SPUさん
Mal Waldron/Left Alone(bethlehem)*ステレオ盤だが赤色ラベルという不思議(通常、ステレオは青ラベルという認識なので)から left alone

マントさん
Irma Kolassi (メゾソプラノ)(仏 lumen)

チャランさん
Dexter Gordon/Go!(blue note) から love for sale

bassclef
Miles Davis/Relaxin'(prestige) から oleo

konkenさん
Pointer Sisters(blue sum) から salt peanuts

8人が1巡した。しかし・・・まだAM1時だ。あと少しだけやりましょうか・・・1時半頃まで(笑)となり、あと「どうしても・・・」というのを3曲追加。
洗濯船Mさん
吉田拓郎/古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう(Elec)
から 「イメージの詩」

SPUさん
Art Pepper/the Return of Art Pepper (jazz west)から pepper returns

マントさん
Simon Barere/Memorial Album(remington)から ”Don Juan" fantasy

・・・こうして最後に残った8人も、さすがに「終わりましょうか・・・ぐへへへ(笑)」と・・・声も小さい(笑) トボトボと立ち上がった皆さんに、それでも、家主の洗濯船Mさん「え~、明日の朝食は8時からです」と伝えることは忘れなかった。明日の朝は・・・やっぱり食堂マッキンで音は出さないよなあ(笑)
みなさん・・・お疲れさまでした。

By Bassclef

夜も更けて
左上:YoshitakaさんとKonkenさん
右上:Musashi no Papaさん
下:最後は皆さん揃ってニッコリ

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