店主のひとりごと

 

  • 2010年11月25日(木)18時09分

Eminent Technology ET-2 (No.10)

匠と問題点を洗い出すことにした。
私が考えたことは「RCAピンジャックボックスが宙ぶらりんになっているので、何とか固定できないだろうか」「カートリッジの出力が低いので高出力カートリッジ(例えばベンツマイクロ エース、グラードなど)と比較してみる必要があるのでは?」。
匠からは「LP12のベースがトランポリンになっているので、ソリッド・ベースに変えてみたらどうだろう」。

11月15日、匠に来てもらって問題点を全てやることにした。
まず、トランポリンからソリッド・ベースへの変更。底板を外して新しい底板に取り換えるだけなので時間はかからない。
次はRCAピンジャックボックスのつけ直し。匠がアルミの板を加工し始めた。2時間以上かかっただろうか。LP12のダストカバー取り付け部分を利用してそこにピンジャックボックスが付いた。色は黒で見た目もいいし重量の負荷も考慮してある形になっている。
それで音を出してみたら「これでもいけるんじゃない」になった。これまであった変な音が乗った感じが取れたのだ。

では最後の仕上げ、カートリッジの比較をすることに。
数種類のカートリッジを比較した結果は私の考えていたこととは少し違う方向へ。ジャストフィットの栄冠に輝いたのはZYX RT-50(低出力)なのだ。他の高出力より音楽がぐっと迫ってきて、豊かさも空気感もベストの状態に。
比較したカートリッジの中では下から二番目の価格。匠いわく「私たちの求める音は安いカートリッジのほうが良く出るみたいですね」。

10日以上経過して、音質に変化はない・・・というか安定している。LP12とET-2の組み合わせはルックスもピッタリ嵌まって(オーディオにはルックスが必須条件)、音楽を聴くのが楽しい日が続いている。

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  • 2010年11月13日(土)21時13分

サウンドクリエイトさんで 3

可愛い顔して街角の
白い夜霧に濡れながら・・・・
あぁあぁ 東京の
夜の名残の 午前三時よ~

フランク永井さんの歌で「東京午前三時」

二日目、9時半にお店へ。
しかし、サウンドクリエイトさんのスタッフの方たちはよく働きます。
お店にある全システムを毎日開店前にチェック・・・オーディオの音は毎日変わるから必要なことだけど、なかなか出来ないこと。

土曜日、それもインターナショナル・オーディオショーの期間ということもあってお客さんが多い。
いらしたお客様に、「お好きなレコードがあったらおかけします」。
なんか私の言葉づかいからいつもと違う。
初めてのお客様、こちらが名刺を出すと「前回頂いています」そんなお客様や全く初めての方も・・・まさかうちのレコードを目的にご来店されたわけではないのだろうけど。

今回は、前回までやったパターン(お客様に集まっていただいて私の独演会)とは違い、一人一人のお客様にお気に入りのレコードをかけながら説明するといったやり方にした。
音のいいシステムでオリジナル盤をかけるとその良さがバリバリ出てきます。
あるお客様はMJQがお好きだそうでまず"Comedy"をかけたら「それはもう買いました」。
以前クリエイトさんに送ったものをお買上頂いたそうだです。
「音のいいレコードを」
待っていました、私の一番得意なところ。では、ということで” Joan Baez / Farewell, Angelina”(もちろんTAS Super Disc)をかけたらOK! 次は"Ben Webster / The Consummate Artistry of Ben Webster"そして"Dorothy Carless / Mixed Emotions"など、Kindan no Oto、Killer Soundをつぎからつぎにかけると、これもあれも・・・。

そんなお客様がたくさんいらっしゃって、無茶苦茶忙しい。
で、千葉ZYXさんがお土産といって私の大好きな「八街産落花生」を持ってきてくれたり、M内さんが「柏屋の煎餅」+お酒を持ってきてくれたり・・・そんなに持って帰れない。

大忙しの二日目、終わり近くには前回「白いバラ」に連れて行って頂いたS枝さんも見えて・・・実は土曜日の夜は「白いバラ」ということでS枝さんをお誘いしていたんです。

閉店後、クリエイトのK野さん「新納さん、売上爆発ですね」。
次は「白いバラ」。

アップロードファイル 22-1.jpg

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  • 2010年11月10日(水)21時29分

サウンドクリエイトさんで 2

ふたりだけのところを誰かに見られ~、噂の花が咲く銀座・・・
銀座...銀座...銀座...銀座...たそがれ~の銀座~

黒沢明とロス・プリモス/たそがれの銀座

一日目はお客様もそんなに多くはなかったけど、滞りなく終了しました。
夜が問題、宿泊はお店の近くのグレイスリーホテル(ちょっと高級)にしていましたが、銀座で飲むというか食事をするお店を知りません。
「一人でどうしよう」とか考えていたらありました、一軒だけ行ったことのあるお店が・・・馬肉専門店で「銀座こじま屋」。

電話してみると
「新納といいますけど、予約なしに伺っても大丈夫ですか?」
「あら新納さん、大丈夫ですよ、何名様ですか?」
なんで覚えているの?

サウンドクリエイトさんのスタッフの方にこじま屋の場所を聞いて出かけることに。
確かソニービルの近くだったけど、そのソニービルが分かりません。探すこと20分、やっと目的地にたどり着きました。

こじま屋は馬肉専門店だけあってメニューはオール馬関係。
カウンターに座って、一つ一つ頼むのは面倒だから「コースをお願いします」。

出てきました、馬刺しが・・・霜降り馬刺しは極上の味です。
次はホルモンのコンソメ煮、メインは馬焼き(馬の焼肉)・・・もうこのへんでおなかいっぱい、ビールが球磨焼酎が美味しい。
お店のスタッフは全員熊本出身だそうで私との話も弾みます。

最後にさくらうどんを頂いてこじま屋さんを後にしました。
こじま屋さんのURL <http://r.gnavi.co.jp/g622300/>

で、銀座初日は・・・終わらないんですね~。
こじま屋さんを出てすぐ、「新納さんじゃないですか」誰かが後ろで叫んでいます。
振り返ると、どこかで会ったことのある方がいました。
「すいません、どなたでしたっけ」
「山梨のN口ですよ」
以前、山梨に行ったときにお会いしたオーディオ店さんです。
「こんなところでお会いするなんて奇遇ですね」
それから暫く立ち話・・・N口さんはインターナショナルオーディオショーに行って食事が終わったところだったそうです。

そんなこんなで銀座第一日目の夜はふけていきました。

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  • 2010年11月09日(火)19時48分

サウンドクリエイトさんで

埃まみれの巷の夕陽、ビルに隠れりゃ灯がともる・・・
夜の蝶々は、夜の蝶々は、あ~あ~・・・飛ぶんだ~よ~!!

昭和生まれのオールドエイジにはお馴染みの大津美子さんの「銀座の蝶」
いや~、銀座をたっぷり満喫してきました。

11月5日、朝一番の飛行機(7時10分発)で東京へ、福岡は無茶苦茶寒くて片手にコートを持って。
9時半頃サウンドクリエイトさんに到着。オープンは12時なのに既にスタッフの方たちが開店の準備をしています。挨拶もそこそこに送ってあったレコード30ケースを展示コーナーに並べて私も開店準備、お客様がいらっしゃるかどうかがちょっと不安。

開店1時間前に準備が出来たと思ったら、お店のスタッフの方たちがレコードを見てくれました。というか、皆さん自分のお気に入りのレコードを選んでいるではないですか。「いや、それは反則」とか言いたいけど・・・ま、いいか。

オープンしてすぐにお客様がいらっしゃいました。「前回薦めてもらったレコードがよかったのでまた来ました」・・・嬉しいお言葉。
どの辺がお好みかもう覚えていませんので(恥ずかしながらお客様の顔を覚えていなません)、「ジャンルはどのへんでした?」・・・「ヴォーカルです」。
10枚ほど選んでクリエイトさんのシステムでかけます。
いい音なのよね~・・・「如何ですか?」
何とビックリ、お客様には私が選んだレコードを全部お買上頂きました。

なんか幸先いいな~!

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  • 2010年10月28日(木)08時37分

Eminent Technology ET-2 (No.9)

お供え物をするようになって数日経つと、モノラルのクオリティが少しずつ上がってきた。特に我が家の特徴であるヴォーカルもの表現が良くなっている。

モノラルの音質を見るのにいいレコードはということでたまたま入荷したPolly Bergen / My Heart Sings (Columbia CL 1171)とFred Astaire / The Astaire Story (Mercury MGC 1001)を使ってチェックをしてみた。

Polly Bergenは可愛い系のルックスだけど歌は大人のフェロモンなのだ。で、そのフェロモンが見事に表現された・・・というより圧倒された。桜山手で初めてという音のレベル、これはいいぞ。そして、Fred Astaire(紹介しておくが、Norman GranzがMercuryレーベルで作成した当時のエンターティナー、Fred AstaireのアルバムでVol. 1からVol. 4まであり、その音質は音のいいレコードが数多く存在するGranzの仕事の中でも群を抜いている)は、いつものヴォリュームの位置では音が大きくて、ふくよかで豊かに歌ってくれる。これほどのレコードは滅多に存在しないということがはっきり分かるのだ。
モノラルシステムが出来あがった瞬間だった。

スレテオシステムのほうは、悪くはないがモノラルシステムと比較するとまだ見劣りがする。今回の改良はステレオシステムを自分の満足いくサウンドにするのが目的だったのだが、余りものを組み合わせたモノラルシステムのほうが先に出来あがって、ステレオシステムのほうはまだどこかに問題がある。
果たしてその問題点は?マーチンローガンさん、教えて!

アップロードファイル 19-1.jpgアップロードファイル 19-2.jpg

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