店主のひとりごと

 

  • 2012年09月29日(土)09時24分

Libertyのturquoiseラベル

先週電話での問い合わせ「Libertyのturquoiseラベルで盤が折れ曲がるように薄いのはありますか?」とのこと。
「Libertyのturquoiseラベルは1950年代ですから、折れ曲がるように薄いのはオリジとは違うと思います。ラベルスタイルが同じでもずっと後の時代に発売されたものもあります。見ればオリジかどうかの判断は出来ますけど」と答えた。
電話を切った後で「しまった、レコード番号を聞けばよかった。レコード番号を聞けばもっと正確に答えられたかもしれない」でも名前も電話番号も聞いていないから連絡のとり様がない。

実際にオリジナルの判定をする場合、ラベルスタイル、ジャケットスタイル、溝のありなし、レコード番号、レーベルによってはジャケ裏の住所、レコード番号のあとにREが入るレーベルもある、など様々な要素を考慮しながら判別するわけだから、私が良く知っている人を除くと(良く知っているないしは連絡先が分かっている人の場合はあとで聞きそこなった情報を聞くことが出来る)、少ない情報でオリジナリティの判断をすることになるので正確に答えられないこともある。

今回は失敗だった。

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  • 2012年09月19日(水)14時32分

夢を見ても記憶に残ることは殆どないが、今朝の夢だけははっきり残っている。

旅先で居酒屋に寄った。
その居酒屋でたまたま客としてきていた高倉健さんに出会ったのだ。
いろんな話をしたが、自分がレコード屋だということを話したら健さんが「このレコードを探しているんです」(何というレコードかは記憶にない)とおっしゃって、「それだったら店にありますよ、送り先を教えてください。」
で、健さんに住所を書いてもらった。
最後に健さん私に「頑張れよ!」。

今朝はスカッと目が覚めた。

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  • 2012年09月17日(月)09時45分

「杜の会in白馬 ‘12秋」のお誘い

今年の夏も暑かった!アンプは発熱が凄くてうっとうしい!その上何かと身体も忙しくて音楽聴いている暇も無い!あんまり廻してないからADプレイヤーのモーター、ヘタってんじゃねえかあ!?・・・・・・
そんなこんなでお嘆きの諸兄、お待たせしました。涼しいどころか紅葉すら見え始める白馬の秋、音楽三昧に浸れる恒例のひとときを今年もご提供いたします。
てなわけで「杜の会 in 白馬 ’12 秋」下記のとおりご案内申し上げます。久しぶりの面々と気のおけない会話と良い酒と旨い食事と音楽と。お待ちしております。

・日時 平成24年10月13日(土)

・場所 ペンション洗濯船
     長野県北安曇郡白馬村大字北城3020-1109
     Tel: 0261-75-1066 Fax: 0261-75-1067
e-mail: p-info@sentakusen.info

・スケジュール PM3:00頃スタート
<第一部>
冒頭挨拶  Duke
歓迎の言葉 洗濯船M
トーク 
  
<夕食・宴会>

<第二部>
レコードタイム
オークション
リスニングタイム

翌日AM8:00頃朝食 清算
    解散

=連絡事項=
  
◎持ち物:お聴かせ用レコード(特に枚数制限はしませんので各自の判断で)
     オークション用レコード・オーディオ製品
(出品は自由です。特に数量制限はありません)
     寝間着・洗面具
(歯ブラシ等はペンション備え付けもありますがなるべくご持参下さい)
     
◎精算金:1泊2食¥7,530(税込み)+α(酒代等)
おつりの関係がありますので細かいお金も準備していただくと幸いです
なお、カードによる清算はできませんのでよろしくお願いします

◎入浴は24時間OKです

◎参加申し込みについて:  
参加ご希望の方はSPUまでメールにてご連絡下さい。
e-mail al-owa@polka.plala.or.jp
どなたでも参加できます。初めての方も大歓迎です。お気軽にどうぞ。

写真上左:雲海に浮かぶ白馬鑓ケ岳
上右:洗濯船
下:白馬蕎麦畑

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  • 2012年07月22日(日)09時50分

パソコン用ミニスピーカー

我が家のデスクトップパソコンはとにかく音がチープだ。
たまにYouTubeでジャズとか聴くことがあるけど音が痩せていて音楽を楽しむことが出来ない。

昨夜、子供が置いていったパソコン接続用のミニスピーカーを探し出して繋いでみた。
音量は出るけど音が割れている。これでは聴けないと思いながら、以前、外付けハードディスクをセットした時、モーターの回転音がうるさかったのでハードディスクに下にゴムを敷いたらうるさくなくなったのを思い出した。

多分スピーカーとの接触部分が問題ではと考えてゴムシートがないかなと探したらハプラゲルという接触部分を緩和する小物を見つけた。

で、スピーカー下部がパソコンラックに接触しないようにハプラゲルをスピーカーの下にセットして、スピーカーの位置をあれこれやってみたら、あらビックリ、まともに聴ける音が出てきたのだ。

スケールは小さいけがこれならいけるとYouTubeで聴きたかったMiles Davis/Jean Pierreを聴いてみると何とステレオイメージが出ていではないか。いつも聴いている本格的なオーディオとは違うけどこれはこれで楽しめる。

嬉しくなっていろんな曲を聴いていると、音源によって音の違いがあることに気がついた。YouTubeには数えきれないほどの曲が入っているが、中には凄くいい音のものもあるし、もちろんチープな音のものもある。

昨日聴いた中ではザ・ピーナッツ/大阪の女がベストだった。

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  • 2012年05月03日(木)07時59分

内に向かう力~春の杜2

藤井寺には、狸が出るそうである。
そこで、一階に降りるたびに、それとなく庭を見渡してみる。
しかし気配は、ない。

「インサイドフォース・キャンセラー」の効用について、聴き会の合間に切り出したのは、Dukeさんだ。
レコードの再生中、「音の入り口」であるカートリッジには、内側に向かう力が加わる。盤の音溝は外周から内周に向かっていく。内に向かう力は、再生が進むほど強くなる。「インサイドフォース」である。
アームには、負荷を減らすために逆方向の外側に加重する「インサイドフォースキャンセラー」と呼ばれる機構がある。いわば力の相殺を狙っているわけだ。針圧の重さにあわせて調整するよう、メーカーは指示している。
その機構ははたして効果があるのか、また加重の加減をどうすれば音質向上につながるのか…Dukeさんは一つの考えを伝えた。

―万有引力は…

突然の話題の転換に、ネコパパは驚いている。オーディオは苦手で、この分野では普通になっている用語にも、即応できず「インサイドフォース」に面くらい、ふいに浮かんだのは「万有引力は…」という一節だった。

なぜ?

Dukeさんの意見に、YOさんが短く反論する。そこで話は終わった。数分のことだった。
でも、ネコパパの頭からは、先ほどの一節が、喉に小骨が引っかかるように、どうにも離れなかった。

聴き会は続く。
時間がたつにつれ、誰がなんだか…それにお酒も入ったり、というわけで、記憶もアバウトになっていく。

昭和歌謡、石川さゆり『天城越え』と、美空ひばり『川の流れのように』
こんな装置で聴かれるとは、想定外。盤も、吃驚しているだろうな。音楽はともかく、音が違っているのに驚く。どちらも1980年代後半の録音と思うが…石川さゆりの録音には、オーディオ的手ごたえがある。

ロックグループ、クイーンの傑作という『News of the World』
なんというジャケット。
…咆哮する音楽が、突然流麗な曲調に変化するところは、アルトゥーロ・トスカニーニ指揮のレスピーギ『ローマの松』冒頭を思い出させた。
konken君持参の盤『エイプリル・スティーヴンス』…妖艶なる歌唱が、一同の笑いを誘う。

Dukeさんのアナウンスでは「クラシック優勢」との予想だったが、それで却って避けられたのか、この分野はネコパパとマントさんの孤軍奮闘になってしまった。

マントさん。
ミヨー『世界の創造』ジョルジュ・プレートル指揮パリ音楽院管弦楽団(仏VSM)
ストラヴィンスキー『ぺトルーシュカからの3楽章』ペーター・レーゼル(P) (東独エテルナ)
スカルラッティ『ソナタ集』マルセル・メイエル(P) (仏ディスコフィル・フランセ)。

ペーター・レーゼル、ベートーヴェンを得意とするドイツ正統派の巨匠が、何かに憑かれたように、ストラヴィンスキーを奏でている。熱と打鍵の実在感の深さ。
そして、ミヨーの色彩感。60年代のサル・ワグラムに集まった絶頂期の「パリのあいつら」だけが出せた、艶なる響きが再現される。

―万有引力は、ひき合う…

さて、ネコパパだ。
初参加ということで最初のあたりに時間が貰えた。計画していた「ラデッキー行進曲」とその「原曲」との聴き比べを試みる。
シュトラウスⅠ世『ラデッキー行進曲』ウィリー・ボスコフスキー指揮VPO (英デッカ)
『ウィーン1850』から「1845年の舞曲」ミハエル・ディートリヒ指揮ウィーン・ヴェラ・ムジカ合奏団(HMF国内盤)

マントさんはこれを掛ける前から
「原曲というのは、大抵、その曲よりもゆっくりしているものなんですぞ…」と呟いている。うーん、鋭い。

オークションもあった。
Dukeさんが厳選の貴重盤を、通常価格無視の価格で出品された。
いつもは安物買い専門のネコパパ、今回は空気に飲まれてちょっと奮発。

宴会後も会はにぎやかに続いたが、気づくと21時を超えていた。いつのまにかDukeさんも退場されている。
お世話になったYOさん、奥様にお礼を言って、再びkonken君の車に。konkenさんもネコパパもいささか嗜んだので、運転はbaseclef君にお任せだ。
狸は…と最後にもう一度見渡すが
代わりに立ち現れたのは、あの一節だった。

万有引力は、ひき合う孤独の力である。

そうか…
それは「インサイドフォース…内に向かう力」。
なぜCDではなく、デジタルデータでは、無論なく、
アナログLPなのか。

CDはレーザーピックアップで、「内から外に」情報を読み取り、音楽を再生する。データにはそんな方向性はない。それに対して、あくまで、頑固に、「内に向かう力」によって音楽を再現するのがアナログLP、そして、そのための再生装置だ。
これほどに価値観も趣味も年齢も違う人々を、一つの場所に引き寄せ、繋ぎとめ、魅了してやまない、その力の源泉。
それこそが「内に向かう力」。
回転するアナログ音盤に隠された、神秘的なエネルギー、なのである。

家路につくKonken君の車中は、相変わらず音楽の話題が飛び交っている。
流れるのはマイルス・デイビスの『灯ほのかに』
外は、真っ白く続く高速道路の一筋に、蒼くらい夜の帳が降りている。
狸には出会えなかった。明日の朝、オークションで入手した仏盤や東独エテルナの貴重盤が、木の葉と化していないか、
ネコパパはちょっと心配であった。


人類は小さな球の上で
眠り起きそして働き
ときどき火星に仲間を欲しがったりする

万有引力とは
ひき合う孤独の力である
宇宙はひずんでいる
それ故みんなはもとめ合う

―谷川俊太郎『二十億光年の孤独』より

By Yositaka

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