店主のひとりごと

 

  • 2012年07月22日(日)09時50分

パソコン用ミニスピーカー

我が家のデスクトップパソコンはとにかく音がチープだ。
たまにYouTubeでジャズとか聴くことがあるけど音が痩せていて音楽を楽しむことが出来ない。

昨夜、子供が置いていったパソコン接続用のミニスピーカーを探し出して繋いでみた。
音量は出るけど音が割れている。これでは聴けないと思いながら、以前、外付けハードディスクをセットした時、モーターの回転音がうるさかったのでハードディスクに下にゴムを敷いたらうるさくなくなったのを思い出した。

多分スピーカーとの接触部分が問題ではと考えてゴムシートがないかなと探したらハプラゲルという接触部分を緩和する小物を見つけた。

で、スピーカー下部がパソコンラックに接触しないようにハプラゲルをスピーカーの下にセットして、スピーカーの位置をあれこれやってみたら、あらビックリ、まともに聴ける音が出てきたのだ。

スケールは小さいけがこれならいけるとYouTubeで聴きたかったMiles Davis/Jean Pierreを聴いてみると何とステレオイメージが出ていではないか。いつも聴いている本格的なオーディオとは違うけどこれはこれで楽しめる。

嬉しくなっていろんな曲を聴いていると、音源によって音の違いがあることに気がついた。YouTubeには数えきれないほどの曲が入っているが、中には凄くいい音のものもあるし、もちろんチープな音のものもある。

昨日聴いた中ではザ・ピーナッツ/大阪の女がベストだった。

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  • 2012年05月03日(木)07時59分

内に向かう力~春の杜2

藤井寺には、狸が出るそうである。
そこで、一階に降りるたびに、それとなく庭を見渡してみる。
しかし気配は、ない。

「インサイドフォース・キャンセラー」の効用について、聴き会の合間に切り出したのは、Dukeさんだ。
レコードの再生中、「音の入り口」であるカートリッジには、内側に向かう力が加わる。盤の音溝は外周から内周に向かっていく。内に向かう力は、再生が進むほど強くなる。「インサイドフォース」である。
アームには、負荷を減らすために逆方向の外側に加重する「インサイドフォースキャンセラー」と呼ばれる機構がある。いわば力の相殺を狙っているわけだ。針圧の重さにあわせて調整するよう、メーカーは指示している。
その機構ははたして効果があるのか、また加重の加減をどうすれば音質向上につながるのか…Dukeさんは一つの考えを伝えた。

―万有引力は…

突然の話題の転換に、ネコパパは驚いている。オーディオは苦手で、この分野では普通になっている用語にも、即応できず「インサイドフォース」に面くらい、ふいに浮かんだのは「万有引力は…」という一節だった。

なぜ?

Dukeさんの意見に、YOさんが短く反論する。そこで話は終わった。数分のことだった。
でも、ネコパパの頭からは、先ほどの一節が、喉に小骨が引っかかるように、どうにも離れなかった。

聴き会は続く。
時間がたつにつれ、誰がなんだか…それにお酒も入ったり、というわけで、記憶もアバウトになっていく。

昭和歌謡、石川さゆり『天城越え』と、美空ひばり『川の流れのように』
こんな装置で聴かれるとは、想定外。盤も、吃驚しているだろうな。音楽はともかく、音が違っているのに驚く。どちらも1980年代後半の録音と思うが…石川さゆりの録音には、オーディオ的手ごたえがある。

ロックグループ、クイーンの傑作という『News of the World』
なんというジャケット。
…咆哮する音楽が、突然流麗な曲調に変化するところは、アルトゥーロ・トスカニーニ指揮のレスピーギ『ローマの松』冒頭を思い出させた。
konken君持参の盤『エイプリル・スティーヴンス』…妖艶なる歌唱が、一同の笑いを誘う。

Dukeさんのアナウンスでは「クラシック優勢」との予想だったが、それで却って避けられたのか、この分野はネコパパとマントさんの孤軍奮闘になってしまった。

マントさん。
ミヨー『世界の創造』ジョルジュ・プレートル指揮パリ音楽院管弦楽団(仏VSM)
ストラヴィンスキー『ぺトルーシュカからの3楽章』ペーター・レーゼル(P) (東独エテルナ)
スカルラッティ『ソナタ集』マルセル・メイエル(P) (仏ディスコフィル・フランセ)。

ペーター・レーゼル、ベートーヴェンを得意とするドイツ正統派の巨匠が、何かに憑かれたように、ストラヴィンスキーを奏でている。熱と打鍵の実在感の深さ。
そして、ミヨーの色彩感。60年代のサル・ワグラムに集まった絶頂期の「パリのあいつら」だけが出せた、艶なる響きが再現される。

―万有引力は、ひき合う…

さて、ネコパパだ。
初参加ということで最初のあたりに時間が貰えた。計画していた「ラデッキー行進曲」とその「原曲」との聴き比べを試みる。
シュトラウスⅠ世『ラデッキー行進曲』ウィリー・ボスコフスキー指揮VPO (英デッカ)
『ウィーン1850』から「1845年の舞曲」ミハエル・ディートリヒ指揮ウィーン・ヴェラ・ムジカ合奏団(HMF国内盤)

マントさんはこれを掛ける前から
「原曲というのは、大抵、その曲よりもゆっくりしているものなんですぞ…」と呟いている。うーん、鋭い。

オークションもあった。
Dukeさんが厳選の貴重盤を、通常価格無視の価格で出品された。
いつもは安物買い専門のネコパパ、今回は空気に飲まれてちょっと奮発。

宴会後も会はにぎやかに続いたが、気づくと21時を超えていた。いつのまにかDukeさんも退場されている。
お世話になったYOさん、奥様にお礼を言って、再びkonken君の車に。konkenさんもネコパパもいささか嗜んだので、運転はbaseclef君にお任せだ。
狸は…と最後にもう一度見渡すが
代わりに立ち現れたのは、あの一節だった。

万有引力は、ひき合う孤独の力である。

そうか…
それは「インサイドフォース…内に向かう力」。
なぜCDではなく、デジタルデータでは、無論なく、
アナログLPなのか。

CDはレーザーピックアップで、「内から外に」情報を読み取り、音楽を再生する。データにはそんな方向性はない。それに対して、あくまで、頑固に、「内に向かう力」によって音楽を再現するのがアナログLP、そして、そのための再生装置だ。
これほどに価値観も趣味も年齢も違う人々を、一つの場所に引き寄せ、繋ぎとめ、魅了してやまない、その力の源泉。
それこそが「内に向かう力」。
回転するアナログ音盤に隠された、神秘的なエネルギー、なのである。

家路につくKonken君の車中は、相変わらず音楽の話題が飛び交っている。
流れるのはマイルス・デイビスの『灯ほのかに』
外は、真っ白く続く高速道路の一筋に、蒼くらい夜の帳が降りている。
狸には出会えなかった。明日の朝、オークションで入手した仏盤や東独エテルナの貴重盤が、木の葉と化していないか、
ネコパパはちょっと心配であった。


人類は小さな球の上で
眠り起きそして働き
ときどき火星に仲間を欲しがったりする

万有引力とは
ひき合う孤独の力である
宇宙はひずんでいる
それ故みんなはもとめ合う

―谷川俊太郎『二十億光年の孤独』より

By Yositaka

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  • 2012年05月03日(木)07時53分

内に向かう力~春の杜1

狸が、出るそうである。

ここ、藤井寺は大阪府東部に位置する市。
日本有数の古墳地帯で、ちょっと見に山に見えるのが、4世紀前半造営と思われる、応神稜古墳だ。日本に残る二番目に大きい前方後円墳という。その古墳を取り巻くように広がっている歴史ある町並みに、細い路地が血管のように縦横に走る。近隣には由緒ある寺社も多い。
方向音痴のネコパパ、散策に出かけたら、たちまち道に迷いそう。

baseclef君とネコパパが同乗するkonken君の車が、松の枝を巧みによけて、古い門構えの前に停車する。
江戸時代後期に作られた庄屋のお屋敷は、門、庭園、蔵と、当時のままの佇まいを今に残していて、思わず見とれてしまう壮観さだ。
ここが、音盤愛好会「杜の会」会場のYOさん邸。
広い邸内を流れる空気にも長い長い時間の蓄積を感じる。しかし、階段を上り、20畳程の広さのリスニングルームに入ると、印象は一変する。YOさん選り選りの再生装置と音盤コレクションの存在感に言葉を失う…

午前に到着した人たちは、会の始まりを待たず早速YOさん所蔵の音盤を聴かせていただいている。
ノッティンガムの重厚なターンテーブルに回る盤から引き出されるのは「熟成」という言葉がよく似合う、装置の存在を感じさせない音質だ。
UREI813大型スピーカーの発する音は、想像していたような迫力系とは一味違って、半壊状態のネコパパの耳にも心地よいまろやかさを感じさせる。

開始時間になると、座長のDukeさんの挨拶。先日亡くなられた会員を悼んでの黙祷を経て、メインの会になる。
会の流れは概ね決まっている。
最初は会員が毎回一人、順繰りに行っている45分トーク。個人のテーマで選んだ盤を存分に掛けられる我儘な時間だ。それが終わると、一人10分の持ち時間で、参加会員全員が持参した盤を鳴らしていく。
今回の参加は12人、一日で回ったのは、一巡半…というところかな。
その合間に、昼食、お茶の時間、Dukeさんのオークションタイム、宴会の時間が加わる。YOさんの奥様の温かい心遣いが嬉しい…

耳にした音楽の印象を、少し。すべては、とても書ききれそうもない…。

YOさんコレクションから。
『ハンプス・ピアノ』(SABA)ハンプトン・ホーズ後期の、50年代とは違った情感の迸りを見事に捕らえた録音。
『リッチー・カミューカ』(MODE)知られざるサックスの名手、暖かく豊かな歌心。

Bowieさん45分トークは、ロック中心に12曲。
『TOTO』は、他盤とは違う音の暗さのようなものが感じられた。
このとき、「特にロック色の強い一曲」と、Bowieさんが紹介されたことがちょっと気になった。ロックバンドで、かつロック色が強いとは、どういうことだろう。

M54さん。
ジョージ・ラッセル『エズゼティック』から、エリック・ドルフィーのバスクラリネットが際立つ「ラウンド・ミッドナイト」
ここでのドルフィーの長大なソロには、先鋭さと漆黒の叙情が漲る。

Baseclef君。
マイルス・デイヴィス『マイルス・アヘッド』。
モノラル、擬似ステレオ、そして、はるか後になって発見された、オリジナルステレオ盤の比較。
マイルスの孤独の色が濃いトランペットが、ギル・エバンスの茫洋としたアンサンブルから浮かび出る。それにしても、こんなに良好なステレオ音源が、長くお蔵になっていたのはなぜだろう。

PaPaさん。
チャーリーパーカーの演奏に秘める音階構造を、譜面を使ってトークされた後に『ナウズ・ザ・タイム』を。
音楽と音盤は違う、とのPaPaさんの考えがよくあらわれた一齣。

YOさん。
その年の来日公演に行かれたという、1979年のアート・ペッパー日本ライヴ『ベサメ・ムーチョ』(ビクター)から
タイトル曲と「いそしぎ」を。
アート・ペッパーの、1950年代の演奏と比べると、変貌は大きい。
「ベサメ・ムーチョ」など、有名なタンパ盤とは別の曲のようだ。それでも、自ずと染み出してくるような歌と音色は感動的だ。
ネコパパは、ペッパーの晩年のものをほとんど聞いていなかった。それだけに、新鮮。

Dukeさん。
PaPaさんに依頼の盤は、店で掛けるとすぐに売り切れ、という一枚。
ジョニー・ホッジス『クリーミー』(ノーグラン)。
片面を占めるバラード・メドレー、その最後に千両役者よろしく登場する、ホッジスのアルトサックス。
音の揺らし方、弱音、俊敏な語り口。ドルフィーとスタイルはまるで違うが、モーツァルトのような、溢れ出る天性の音楽に、身も心も、押し流されてしまう。

By Yositaka

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  • 2012年02月23日(木)19時07分

春杜のついでに

春日屋旅館は近鉄藤井寺駅から歩いて2分ほどのところにあります。
数年前、杜が終わって旅館に着いたけどちょっと一杯飲みたくなたんですね。
で、マントさんを誘って近いところに居酒屋でもないかなと探したらありました。
旅館のすぐ近くの裏通りに「居酒屋201」。

マスターと奥さんでやっている店で、食べ物が凄く美味しかった記憶があります。
特に丹波産大粒の枝豆、ニンニクを使わない餃子が印象に残りました。

翌年、また杜が終わって今度は一人で暖簾をくぐるとマスターが「福岡でレコードやっている方ですね」とおっしゃいました。
いや一年前にちょっと寄っただけの客をマスターは覚えていたんです。
感激!
それから話が弾んで・・・。

昨年の白馬行きは、藤井寺に一泊してYoさんの車に同乗させてもらうことに。
白馬前日の夜はYoさん、Bowieさんと一緒に居酒屋201へ。

今年の春杜も多分・・・ではなくて当然のように居酒屋201に寄ることになりそうです。

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  • 2012年02月16日(木)13時19分

2012 関西春の杜のお誘い

昨年東北大震災の杜の会自粛で今年は関西の杜を「春の杜」と言う頃で仰せつかりました。
5月の連休の前が良いか後が良いかにつきましては皆さんのご都合もあるかと思いますが私の独断と都合でこの日にさせて頂く事にしました。つきましてはまだまだ先のことですが早めに報告してスケジュール調整をして頂ければと思います。皆さんのご参加を楽しみにしております。

期日:4月28日 土曜日
場所:大阪府藤井寺市 Yo宅

スケジュール
4月28日
1:00pm 秋の杜開始
(午前からの到着は歓迎です。自由にレコードタイム)
Yo:スケジュール等説明
Duke:挨拶

1:15pm トークタイム1名 (Bowieさん:予定)

2:00pm ワントークコーナー(全員)
基本一曲(聴き比べでも結構です)でこだわりのトークを全員で行うコーナーを設けます。(一人10分以内)

3:00pm ティータイム
ワントークコーナー途中でも休憩を入れます。

4:00pm レコード聴きまくりタイム
~6:30pm

7:00pm 宴会(梅廼家:Yo宅から徒歩8分、車3分)

8:30pm 終了 宴会終了後レコードタイムOK!


宿泊
天王寺都ホテル 予価:シングル¥12000
(Yo宅まで電車で20分)

春日屋旅館 予価:シングル¥5000
(Yo宅まで電車10分、車6分、安宿ですが昨年「悪くない」との事です。近くに居酒屋201があります)

By Yo

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