店主のひとりごと

 

  • 2016年08月05日(金)08時33分

「杜の会in白馬 ’16秋」のお誘い

世間では・・・・アナログレコードが復権しているとか。CDも売り上げが芳しくなく、SACDは何処へいったやら。PCオーディオは訳が分からずデータ配信も何だかなあ。一旦仕事をリタイヤして時間が出来たおじさん達が昔のレコード引っ張り出してきたり、LPそのものを知らない世代が物珍しげにトンチンカンなやり方をものともせずプレーヤーを廻している昨今。

復権だって?自慢じゃないが毎年飽きもせず白馬に集まっているおじさん達はアナログを止めた事など一度も無く、それどころかオリジ地獄に堕ちてこのかた十数年。いや、もっとか。傷だらけでカビ臭い古レコードを一人ニタニタ笑いながら深夜眺めて悦に入る、まさしく病人連中。

世間の冷たい目もなんのその、今年も元気に彼の地にて音楽三昧に浸れる恒例のひとときを提供いたします。新しい演目は・・・得にありません。いつもどおりです。

という訳で「杜の会 in 白馬 ’16秋」下記のとおりご案内申し上げます。久しぶりの面々と気のおけない会話と良い酒と旨い食事と音楽と。お待ちしております。


・日時:2015年10月1日(土)

・場所:ペンション洗濯船
     長野県北安曇郡白馬村大字北城3020-1109
     Tel:0261-75-1066 Fax:0261-75-1067
     e-mail p-info@sentakusen.info

・スケジュール 
PM3:00頃スタート
  <第一部>
   冒頭挨拶:Duke
   歓迎の言葉:洗濯船M
   トーク:ひとり1曲 「酔う前に聴いて欲しいこの1曲」
  
  <夕食・宴会> 

  <第二部>
   レコードタイム:「ほろ酔いの貴方に捧げるこの1曲」
   オークション  :「今年もやってまいりましたこのひと時。安く出します、出させ
ます。札束舞います。」
   リスニングタイム
      ・
      ・
   各自就寝

  翌日AM8:00頃朝食、清算
  解散

=連絡事項=

◎持ち物:お聴かせ用レコード(特に枚数制限はしませんので各自の判断で)
  オークション用レコード・オーディオ製品
(出品は自由です。特に数量制限はありません)
  寝間着・洗面具
(歯ブラシ等はペンション備え付けもありますがなるべくご持参下さい)
     
◎精算金 
  1泊2食¥7,700(税込み)+α(酒代等)
  おつりの関係がありますので細かいお金も準備していただくと幸いです
  なお、カードによる清算はできませんのでよろしくお願いします

◎入浴は24時間OKです

◎参加申し込みについて:  
  参加ご希望の方はSPUまでメールにてご連絡下さい。
  e-mail al-owa@polka.plala.or.jp
  どなたでも参加できます。初めての方も大歓迎です。お気軽にどうぞ。


左上:右から八方尾根、五竜岳、鹿島槍ヶ岳
右上:息ケルン辺りからの白馬三山
左下:八方池と左に不帰の険、右に天狗尾根

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  • 2016年04月04日(月)09時50分

セッティングは重要4

「照明」
朝から小雨、古賀地方は昨日が花見の最盛期だったようで、ご近所で満開の桜を眺めることが出来た。忙しいから桜の下で宴会なんて出来ないけど。

ここ半年、我が家の音はひどい状態、モノラルはまだ聴けるのだけど、ステレオがどうもいけない。音のいい場所を求めて花見南に来たんだけど、ここもダメなのかな~?と思いながら原因を考えてみた。
とにかくルームアコースティックに問題があるのだ。電源はオーディオ専用にして、テーブルタップや壁コンセントはこれまで聴いたものの中でベストというものを使っているけど、電源スイッチを入れて「さあ聴こう」としたときのSN比が悪い。だから、音の悪い原因が探れないのだ。

リニアトラッキングアームを浮かせるためのコンプレッサーを2階に置いていて、コンプレッサーによる振動音はかなり対策をしたので支障のないレベルにはなっていないし、ステレオ用プレーヤー、VPIの古いものからは若干のモーター音が出てはいるが、直接音に影響のあるレベルでもない。ずっと考えて思いついたのが、移転したときには既に取り付けてあった古い蛍光灯のシャンデリア。これに原因があるとは思っていたのだが、換えるとしたら白熱球照明だけど、簡単には手に入らない。LEDはいいものか悪いものか分からないと思っていても、娑婆は全てLEDに替わっていくなか悶々としていたらいつの間にか3年経ってしまった。

3月初め、良くなるかどうか分からないのでもうイチかバチか、照明をLEDに換えることにした。古い蛍光灯のシャンデリアを外して、今風のスッキリしたLED照明に換えたら・・・なんとSN比が抜群に向上、音の善し悪しがはっきりするレベルになったではないか。

そこでモノラルは良くてステレオがイマイチの原因はカートリッジの劣化によるものではないだろうか?と思えてきた。ステレオ用カートリッジにはベンツマイクロ・ACEを使っているが、一度針先のみ交換して(本体ごとの交換ではない)、それから数年経っていた。試しに手元にあったZYX R100に換えてみると、あらあら、普通のいい音になってきた。ソフトによる音の違いも明瞭で、特にTAS Super Discの良さも十分出せるようになった。カートリッジの経年劣化が音に影響を与えていたのである。なんか数年のもやもやが一度に解消されてスッキリした。

今のところオーディオルームの照明は天井に2箇所、パソコン用に卓上スタンド1箇所(ここまでLED)そしてフロアスタンド1箇所(白熱球)になっている。
ベストは白熱球のフロアスタンドのみで聴くときだが、これでは暗すぎるので試してみた結果、天井1箇所&卓上スタンドの場合より天井1箇所のほうが少しいいレベル。LEDで問題はないのははっきりしたけど、最小限に使ったほうがSN比はいいようだ。

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  • 2016年02月04日(木)10時19分

セッティングは重要3

「スピーカーの置き方」
私はスピーカーからの距離はどのくらいで聴いているのだろう?と思いついて、これまで計ったことがないので計ってみた。
スピーカーのフロントから自分の頭の位置(リスニングポジション)までが2.5m。
ついでにスピーカーの間隔は?
左右スピーカーの中心から中心までは2mより少し狭い。
左右スピーカーの内側の間隔は120cm。
後ろの壁からスピーカーまでの距離は75cm(仰角があるスピーカーなので上下の真ん中との距離)。
左右の壁とスピーカーの外側の距離は50cm(マーチンローガンは幅が71cmで一般的なスピーカーよりは幅広)。
ちなみに部屋の広さは13畳程度。

仕事柄いろんなお宅に伺って聴かせてもらうことが多いのだけど、スピーカーが同じ置き方ということはまずなく、それぞれ自分の部屋に合った置き方をされている。当然部屋の広さや置いてある家具、レコードケース、ラックほか調度品によって置き方は変わるのだけど。リビングや書斎と兼用しているケースも多く、この場合は何らかのというかいろんな制約があり、出来ればオーディオ・オンリーつまりオーディオルームが理想だが、そうもいかないのが日本のオーディオ事情なのよね。

スピーカーからのリスニングポジションは意外と近い方がいい。私の部屋でスピーカーから4mの位置で聴いてみると音像がぼけてヴォーカルの口が大きくなってしまう。左右スピーカーの中心をから前後に移動してベストポジションを探ると2.5mになったのである。部屋の反響を利用しながら聴くということが重要なので部屋によってこの距離は変わるとは思うが。
部屋が20畳以上あり大型スピーカー&強力なアンプを使用した場合は違ってくるが例え広い部屋でも一般的な家庭用のシステムであればスピーカーからの距離は意外と近いほうがベターである。

今はどうか知らないけど、以前はオーディオ誌などで「スピーカーは後ろの壁にピッタリくっつけたら低音がよく出るようになる」というのがあったが、部屋の反響を利用しながら聴くからいけばスピーカーの後は間隔を開けておくべきである。左右スピーカーの外側と壁との間も開けておくべきである。

大きな部屋でスピーカーの間隔をかなり広げて、リスニングポジションも遠いところから聴いている方もいらっしゃる。この場合でも、前に書いたように強力なアンプ&大型スピーカーの場合は別として、左右スピーカーの間隔を狭めてあまり遠くない位置で聴いたほうが、フォーカスがピッタ合うケースが多い。

左右スピーカーを内振りにするのが一般的に行われているが、私は極端な内振りではなく若干の内振り(ほぼ平行)にしている。これは直接音をメインに聴くか間接音を上手く利用するかということで、直接音をメインに聴くと音は分厚くはなるものの音場や演奏者の姿かたちが損なわれることがあり、反射音が空間で音像を結ぶのにはどうすればと、聴きながらやったら最小限の内振りになった。

どんな音がいい音と思うかによってやり方は変わってくるのだが、レコードには人の姿かたち、その場で演奏しているような様子が分かるような、そして自然で広大な音場が記録されている。で、上手い具合にレベルアップするとミュージシャンの感情(訴えていること)が伝わってくるようになる。

左右スピーカーの間隔を広くして内振りにした場合、音場はスピーカーの内側に存在し、音像は右、左そして真ん中に定位し「スピーカーから音が出ています」的な音の聴こえ方になる場合が多い。平行ないしは平行に近い内振りと間隔をある程度狭くすることによって、音場はスピーカーの外側まで拡がり音像は前後左右に定位(ジャズだったらテナーサックスはバリッと前に飛び出してきて、ドラムやベースは奥の方に)し、スピーカーの存在を感じないような鳴り方になってくるのである。これで初めて人の姿かたちが見えるようになり、レベルが上がってくるとミュージシャンの感情が伝わってくるようなことも望めるのである。
ただ、よりハイレベルな音質向上を目指そうとするとこれだけではまだまだ、スピーカーの置き方以外にもやることがたくさんある。このへんは順次紹介していくつもりである。

スピーカーは少し動かしただけで音が変わるので、試してみたらいいかもしれない。


Harry Belafonte / Belafonte at Carnegie Hall (RCA LSO-6006)
最後の曲「マチルダ」で、ベラフォンテがステージを歩き回ってバックバンドとのやり取りや観衆とのやり取りが見事に再現される。

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  • 2016年01月10日(日)09時58分

セッティングは重要2

「リスニングポイントとスピーカーの間には何も置かない」
昨年12月、ノムラ無線さんのイベントに参加したんだけど、いつものように各メーカーさんや輸入代理店さんたちが新製品を含めていろんなシステムを展示している。
今回は全く知らないメーカーBさんが私の好きな立体音場を表現しやすい形状のスピーカーを展示していた。円筒型でウーハーとスコーカーを組み込んだユニットと別にスーパーツイーターがあってネットワークで組んだものである。鳴らしてもらったら、空間表現はかなり高いレベルなんだけどSN比がイマイチ。これは会場のルームアコースティックがオーディオを鳴らすのに適していないというのが大きな要因ではあるが、セッティングで解決できる部分もある。
ちょっと気になったのは、お客さんに新システムを説明するためのプロジェクターが設置してあるのだ。スピーカーの後ろにスクリーン、リスニングポイントとスピーカーの間にプロジェクター、そして左右スピーカーの間にはラックに載せたアンプやCDプレーヤーがセットしてある。
考え方を少し変えれば見事な音になるのに、これだけの空間表現が出来るシステムが勿体ないな~、と思いながら次のブースを見に行った。

お昼時間になって食事をとる場所でBの担当の方と一緒になったので、いろいろ話しているうちについつい口から出てしまった。
「プロジェクターの存在が音を邪魔しています。リスニングポイントとスピーカーの間及び左右スピーカーの間には何も置かない方がいいですよ。展示会ですからアンプ類を見せる必要がありますが、そうであればラックを後ろに下げてスピーカーを前に出した方がベターです。」
そう言ったらBの方
「さっそくやってみましょう」
とおっしゃる。
それから自分の仕事をして時間が空いたので再びBさんのブースに行ったら、私が言った通りのことがやってあり、より空間表現の精度が上がって、SN比が格段に良くなっていた。
殆どのメーカーさんはアドバイスなんか聞かないんだけど、Bさんは行動が早かった。

オーディオは何かをやるとすぐ音が変わる。でもそれがいい方向に変わったのか(音質が向上したのか)を見分けるのは難しいことで、やったから全てよくなるということでもない。
スピーカーを中心に考えると、リスニングポイントとスピーカーの間には何も置かないこと。大事なセンターの情報が壊れるので人が立って歌っている様子やテナーサックスのズバ~は表現できなくなる。一般的な家庭ではアンプ類をラックに載せて左右スピーカーの間に置いてある場合が多いが、スピーカーとは離れた位置、左右の壁面が望ましい。左右の壁に置けなくてという場合は左右スピーカーを前に出すないしはラックを後ろに下げること。
置くのは背の低いパワーアンプくらいである、というか2~30cmの高さであればセンター情報への影響が少なく、スピーカーケーブルの長さを考慮すればセンターの低い位置に置いたほうがベターである。

TVをスピーカーの間に置いて「オーディオも映像もどちらも楽しみたい」とおっしゃる方には「ピュアオーディオとAVの両立は不可能です」と答えている。

プレーヤーやアンプ類などの操作卓をリスニングポイントの前に置いてある場合もあるが、動かなくていいので操作は簡単にはなるものの、スピーカーから出る音の一部が操作卓のおかげで跳ね返って反射がおかしくなるのでこれもやらないほうがいい。もちろん応接セットのテーブルも余計な反射が出てくるので置かない方がいい。つまり、リスナーとスピーカーの間には何も置かないことがベストである。

イントロでコインが床に落ちて「チャリーン!」そして「コロコロ」と転がる
Tom Waits / Crystal Gayle / One from the Heart

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  • 2016年01月05日(火)10時10分

新春に(セッティングは重要1)

北海道オーディオフェアの会場でお客様から「オーディオルームを作るときにスピーカー後ろの壁はどうしたら?」との質問があり、「デコボコがベストです」と答えその後セッティングの話になり、私の思うセッティングの基本について話したのだが、最後にお客様が「フェイスブックにそんな話を載せたらもっと拡がりますよ」とおっしゃった。

で、早速フェイスブックを始めたのだけど、FBの書き込みを眺めていたら「オーディオを一通り揃えたので、私のオーディオはこれで終わり」というのがあり、「えっ、まさか。買いそろえて初めてスタートラインなのに」と思ったしまった。

そこで、2016年最初の「独り言」はセッティング(対策)の重要性について書いてみようと思う。以前書いた内容と重複する部分もあるけどそのへんはご容赦。

思い出すのは初めてマーチンローガンほかのシステムを大枚はたいて購入した時の事。
セッティングが完了して「さ~、音が出るぞ」と鳴らしてみたら、イメージしていた音とかなり違う。1日目はこんなものだろうと、2日目、3日目、1週間経っても輪郭がぼやけているし、とにかく奥行きがない。その3年ほど前「これが欲しい」と思った熊本のアリミズさんで出ていた音とは全然違うのだ。アリミズさんでは目の前でMJQが演奏していて「手を差し伸べればミルト・ジャクソンに触れられるのでは」と錯覚するような、見事な臨場感があったのだが、我が家の音は全く違う。

予算が少なかったのでアンプ類を価格の安いものにしたのが間違いだったと真剣に悩んだ。で、それをシンメイさんに相談すると「コンポは十分いいものが揃っています。でも、これからやることはたくさんありますので、最初にパワーアンプが床に直置きになっているのでそこを工夫してください。」おっしゃる。それが対策を始めるきっかけになった。

入り口はアリミズさんでの見事な立体音場を聴いたことけどこれには伏線があって、一つは学生の頃バンドをやっていてステージで演奏しながら聴こえてくる音とお客さんとしてステージを見ながら聴く音の両方が身に沁みついていること。もう一つはオーディオ誌に書いてあった「セッティングが上手い具合に出来たときは目の前でミュージシャンが演奏しているのが分かるようになる(絵付きで解説があった)」がいつの間にか頭の中に刷り込まれていたということである。

でも、これは簡単なことではないのよね。
それから10年以上経ってレコード店を始めたわけで、始める頃には我が家の音のレベルはかなり自分の理想とする音に近づきつつあった(本当は遠かったのだけどそう思っていた)。レコード店ということで(?)いろんなお宅の音を聴く機会に恵まれて、うちの音はあんな感じだけどお客様のお宅でミュージシャンが目の前に立って演奏するようなところは殆どないことに気付いたのと同時に音の豊かさではうちより優っているところもある・・・そうだ両方必要なのだ。気付くまでかなり時間はかかったけど。
そしてその違いはシステムの良し悪しも重要だけどセッティングを工夫することでよりレベルの高い音に出来るということも分かってきたのである。

次回へ続く

Abbe Lane / Be Mine Tonight (RCA LSP 1554)
このレコードでアビー・レーンが腰を振り振り踊りながら歌っているのが分かるようになったら最高!
※写真はモノラルだけどLiving Stereoに限る

アップロードファイル 128-1.jpg

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