店主のひとりごと

 

  • 2012年12月13日(木)20時15分

スピーカーの仰角

スピーカーの仰角

窓に西陽があたる部屋は
いつもあなたの 匂いがするわ


壁の傷も 残したまま おいてゆくわ

甘くほろ苦い青春の思い出・・・ほとんど同じシチュエーションがあったのよね。

話は変わるけど、オーディオフェアとかオーディオ店のイベントで聴く音はひどすぎる。
なんで・・・それぞれのブースがオーディオを聴く環境にない。響きがありすぎてメーカーさんや輸入代理店さんのいい音で聴かせようという意気込みがハッタリの音になりがちだ。
名古屋、ノムラ無線さんで先週、やっぱり皆さんハッタリの音を出していた。ただその中でSonus Faber Elipsaを聴いてしまった。簡単に置いてある、とても緻密にセッティングしてあるとは思えない。でも、私の欲しい情報は十分出しているのだ。臨場感、背の高さ情報、スピーカーにまつわりつかない音、ナチュラルな帯域バランス・・・・すげえ・・・!

Sonus Faberというメーカーはイタリアのヴァイオリンとか作っている地方の産だと聞いているが・・・これだったらジャズでもクラシックでも十分ではないかな。作った人の感性が普通ではないのが良く分かる。

Sonus Faberで気付いたことが。
スピーカーに仰角が付いているのだ。

そういえば似たようなオーディオ店のイベントでの出来事を思い出した。
一日目が終わって懇親会の席、ある輸入代理店の社長に「お宅のスピーカーはトールボーイだけど仰角を付けたらもっといい音になります」といったことがあった。
翌日「新納さんやってみましたから聴いてください」とおっしゃるので行ってみたら、なんと前傾の仰角が付けてあった。「これは逆です、上部を引っ込めて下が前です」。
半年後、その輸入代理店のスピーカーが凄く良く鳴っていた。「いいじゃないですか」と言ったら社長さんが「勉強しました」とおっしゃっていた。

大型のフロア型スピーカーには向かないかもしれないが、殆どのスピーカーは仰角を付けることによって帯域バランスがより好ましい方向へ。
疑問に思う方は一度試してみて。

あ、角度によって表現は変わるから慎重に。

アップロードファイル 62-1.jpg

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  • 2012年12月11日(火)20時37分

スピーカーの置き方

なぜ泣くの まつ毛がぬれてる
女(うそ泣きだよ)

好きになったの もっと抱いて
女(思わせぶりに男は弱い)

泣かずに踊ろよ もう夜もおそい

ワタシガ好きだと 好きだといって
女(いわせなくちゃ)

フロアは青く ほの暗い

とっとも素敵な
東京ナイトクラブ
(昭和の歌謡曲は偉い!)

スピーカーの置き方によって音は千変万化する。
一般的には、広い部屋で間隔を広く取って雄大に鳴らすタイプが多い。
ちょっと違うかな~。
間隔が広すぎると音は左右スピーカーの内側に定位してこじんまりしてしまう。
狭すぎるとミニチュアの音場が出来る。
部屋と自分のリスニングポイントに合わせて間隔は決めるべきである。

壁から離したほうがいいのかそれとも壁にくっつけたほうが?
以前オーディオ誌で「壁にくっつけたら低音が豊かになる」といった話はたくさん見かけている。
壁にくっつけたら奥行きが出なくて音場がスピーカーの前方のみに展開される。くっつけている貴方、30cmでも50cmでもいいから離してみてください。スピーカーの前後に音場が展開されるから。

スピーカーは内振りがいいの、それとも平行が?
私は平行ないしは若干の内振りをお勧めする。
オーディオ店に行っても雑誌の写真を見ても、内振りが当然見たいにセッティングしてある場合が殆ど。20度、30度ないしは45度、内振りにするほど直接音が多く聴こえて、平行ないしは若干の内振り(せめて数度)であれば直接音と間接音(壁に当たって反射する音)が上手い具合にミックスしてくれる。結果として雄大な音場が現れる。
当然聴きながらやるわけだけど、極端な内振りは好ましいとは思わない。

松尾和子 / 夜のハスキー

アップロードファイル 61-1.jpg

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  • 2012年12月06日(木)20時26分

音の姿

嵐も吹けば~
雨も降る~
女の道よ、なぜ悲し~



ここに幸あり、青い空

苦労話を書いてきたけど、基本的な私の考え方は書いていなかった。
初めていらしたお客さんから「どうやったらこんな音になるんですか?」といった質問があることが多い。そんな時は「例えば誰かに「うちの音をもっと良くするためにはどうしたら?」といった質問をした場合、殆どの方が「アンプをグレードアップしたほうがいい」「スピーカーを何々にしたほうがいい」「ケーブルを何々に」とか答えると思います。でもその前にスピーカーの置き方、アナログプレーヤーの調整を考えたほうがいいですよ」と答えている(別に自分とこの音を自慢しているわけではないし、我が家はまだまだ発展途上)。

基本的に考えているのはまず音の聴き方。
「音は聴くものではなく見るもの」
私の根本はここからスタートしている。
目の前にミュージシャンが表れて演奏している様子が分かったら大成功、そのあとにミュージシャンの感情などが分かるようになるレベルがある。結果として、背筋がゾクゾクする、鳥肌が立つ、涙が出る・・・別嬪さんヴォーカルが歌ったら○○が△△にとか。。
あ、昔振られた別嬪さんを思い出すことも。

必要なオーディオの表現として、深い奥行き、左右のスピーカーより広い音場、スピーカーより前に出てくる音、背の高さ情報それにナチュラルな帯域バランスなどがある。そのへんを表現できるようになるとスピーカーの存在が消えてミュージシャンの姿形が分かるようになるのだ。

今回は私の目指している音の説明にしたが、次回はもちょっと先の話。

アップロードファイル 60-1.jpg

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  • 2012年11月28日(水)10時40分

桜山手の音 8.フォノケーブル

カートリッジをBenz Microにする前にやったことを忘れていた。
ある日匠がKimberのライケーブルを持ってきて「フォノケーブル」に使ったら面白いですよ」とおっしゃる。現状はPADのケーブルで満足しているが、違うものを使ったらどうだろうと試してみることにした。PADは直径が太く、Kimberはとっても細く、見た目の大きさは1/3ないしは1/4程度だろう。

ステレオシステムのほうに繋いでみるとこれは驚き、空間表現がとっても優れている。音離れが良くて、音が飛ぶということだろうか「こんな音場感が欲しい」と思った。ただ100%気に入ったわけではなく、あまりにも独特だからこれもいいけど今の音も捨てがたい・・・そんな感じだ。今のナチュラルな音で音が飛べば申し分ないけどという感想だった。

匠は「フォノケーブルは細いほうがいいのでは?」と言い出した。「そんなもんかな~」とか思っていると次の月、自作の細いラインケーブルを持ってきた。で、そちらに変えてみると、よりエネルギーが出てくるようになった。ついでに糸を持ってきて天井からフォノケーブルを吊るとケーブルが垂れ下がらずに空中に浮いたようになってグッと良くなったのだ。
余ったPADはモノラルシステムのフォノイコとプリアンプの間に入れたが、以前使っていたWのケーブルと比較してもナチュラルさが違いモノラルのほうもグレードアップしたのだ。

一石二鳥かな?

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  • 2012年11月24日(土)16時30分

桜山手の音 7.カートリッジ

桜山手の音 7.カートリッジ

この4年半でVPI+Eminentに取り付けているカートリッジを何回交換したかな~。
Benz Micro Ace H(2.5mv)→ZYX R100-02(0.24mv)→Grado Reference Platinum 1(5mv)→Grado/Statement Platinum 1(0.5mv)とこれだけ交換している。

ZYXにしたのは低出力のMCカートリッジを使ったことがなかったからで、さすがに端正なレンジの広い音になった。しばらく使っていると、低出力のためボリュームポジションが2時半くらいまで上げないと納得のいく音が出ないのでちょっと不満。高出力のGrado Reference Platinum 1にしてみると、ボリュームの位置は低くて済むがリニアトラッキングアームとの相性がどうもよくない。で、Grado/Statement Platinum 1は0.5mvだからボリュームの位置はZYXよりも低い位置で大丈夫だろうと交換してみたら、音はかなり向上したがボリュームの位置はZYXと同じ2時半でないとだめだった。4年くらいの間にこれだけ交換しても満足のいく結果が出ないのだ。

モノラルはある程度満足いく音になったのに何でステレオは?

CATのプリアンプが持つフォノイコライザーは優秀だからこれは昇圧手段など使わずに、という基本的なスタンスを持っている。CATのフォノは付加抵抗値が50Ω、100Ω、150Ω、300Ω、1kΩそして47kΩと選択できるようになっているので低出力のカートリッジでもOKと思っていたのだが、どうもそうではないのでは?と思いうようになった。
そこで最初に使っていた高出力のBenz Micro Ace Hを再び登場させることに。

これには伏線があって、PSYさんがいらしたときに「カートリッジの相性が良くないのでは?M54さん宅ではBenz Microがいい音で鳴っていますよ」とおっしゃったことを思い出したからだ。

で、以前使っていたBenz Micro Ace Hの針交換したものを取り付けてみると、ボリュームの位置は11時、音は・・・ちょっと明るすぎるんじゃないとかもっと沈んだ音が好きなのに思いながら1日過ぎ2日過ぎ・・1週間ほど経つと落ち着いてきた。これはいける、イメージしている音に近くなった。かなり満足出来るレベルだ。

故、山本博道氏撮影

アップロードファイル 58-1.jpg

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