9月初め、匠がLP 12 & VPIのセッティングをやってくれた。
水平バランス、オーバーハング、ラテラルバランス、針圧、アームの高さの順でやっていくわけだが、これはいつものことだが全てゼロからのやり直しなのだ。
音の細さが気になっていたVPI + Alito II + Grado Monoのほうはフォノ・ケーブルをAkito II専用のケーブルからRCAピンジャックボックスを取り付けて普通のフォノ・ケーブルを使えるようにした。以外は上記の基本的なセッティングである。
VPIはフォノ・ケーブルをXLOに変えただけで音の細さは消えて、モノラル特有の音の厚みやふくよかな雰囲気が出てきて、フルコースのセッティングをやるとほぼ大丈夫というレベルになった。
LP 12も細かく詰めていって、「このへんで大丈夫」というレベルに。
ところが数日後、どうしても何かの音が乗っている。余分な音が乗っているために心地よくないのだ、LP 12もVPIも。
週末は夏杜だったのだが、皆さんの評判もけして芳しいものではなかった。
何で?
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ルックスはOKだけど音は?
熊本から帰った翌日、LP 12 + Eminent ET-2とVPI + Alito IIをシステムに繋いだ。
まずLP 12は・・・音が小さい。これまでのヴォリュームの位置では音量が足りない。おかしい?
ではVPIは・・・音量は普通だけど、線が細い。スッキリしすぎて鳴らしたかったモノラルの音ではない。(最初から読んで頂いている方はお分かりと思うが、LP 12はステレオ&モノラル、VPIはモノラル専用のプレーヤーになったのだ)
次の日、LP 12は音量が少し上がったのだがVPIのほうの線の細さは変わらない。そのまま一週間経過して、LP 12の音量は普通の状態になったが自分が意図した音とはかなり差がある。VPIのほうはというと線の細さは相変わらずである。
アームの交換は佐藤匠にやってもらったが、セッティングは自分でやったので、やっぱりセッティングも匠にお願いしたほうが絶対いい。
問題点もいくつかある。
LP 12は元々フォノケーブルがアームから直接出ている構造になっているのだが、Eminent ET-2はピンジャックのメスに繋いでフォノケーブルを差し込む一般的な構造なので、RCAピンジャックボックスをLP 12の後部にネジ一本で仮止めしているのだ。きっちり収まっていないためその部分から不要な音が出ているのでは?
VPIは匠のセッティングで良くなってくれるはずだ。
匠に電話で症状と問題点を説明し、我が家でのセッティングをお願いした。
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お客様のタイプにはいろいろいらっしゃる。レコードをドカッと買う方、自分のお気に入り一枚に限定している方、ご夫婦でお見えになって二人でレコードを選ぶ方、音だけを聴きに来てあれこれ言って何も買わない方、お買上になっても持って帰らない方・・・様々である。他にもいらっしゃるが、今回取り上げるのは最後の「お買上になっても持って帰らない方」である。
「家人がいない日を狙って持って帰るんです」
ないしは持って帰っても「車に積んでおいて、夜中家人が何かをやっているときにサッと持ちこみます」
パターンはいろいろだけど。
「持って帰らない方」ないしは「奥様に遠慮している方」に共通しているのは絶大な奥様の存在である。「レコードを買って帰ったら、家人からあれこれ言われるんですよ」とおっしゃる方が殆どだが・・・。
願わくば、堂々とレコード袋を提げて帰って欲しい。「ご主人が一生懸命仕事して少しのゆとりある時間にレコードを聴く」これに文句を言わないで欲しい。
レコード店を始めて間もないころ新婚のお客様が見えて「別嬪さんヴォーカルをかけたら家人が泣くんですよ」・・・これだったら奥様の気持ちが分かる、ジェラシーだから。
でも、もしご主人が唯一リラックスできるひと時がレコードを聴く(オーディオを聴く)時間だったら、認めてあげてください。
生身の別嬪さんにお金を使っているわけでもないし、パチンコや野球賭博に熱を上げているわけではないのですから。
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シンメイさん宅の溢れんばかりの色気に圧倒されながら取材は終わった。(Stan Getz / Getz Au Go Goでのアストラッド・ジルベルトがほのかなお色気を振りまきながら歌っていたCorcovadoがとっても印象に残った)
ま、私の場合は山本巨匠の取材を眺めながら「あ~だ、こ~だ」と言っていればいいわけだが。
5時過ぎに匠宅に到着。
既にLP12にEminent ET-2が取り付けてあるって、それを見た巨匠が「見事に収まっているじゃないですか」とおっしゃる。
よく眺めてみると、ルックスはOK!・・・というかこれほど上手い具合に収まるとは思っていなかった。問題は音である。
匠のシステムに繋いで聞いてみると「なかなかいい」。
問題ないのでは?
それから約2時間かけて、匠が残りのVPIにAlito II&Grado Monoカートリッジを取り付けてくれた。こちらもルックス、音共にかなりいい線をいっている。
その日は完成した2台のプレーヤーを車に積んで巨匠と一緒に福岡まで帰った。
よくあんな短時間(6時間ほど)で2台のプレーヤー&アームの交換が出来たと、佐藤匠の仕事ぶりには感心した。
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待ちに待った歓喜の瞬間を味わいました。7年ぶりのソフトバンクホークス優勝、お
めでとうございます。秋山監督が仙台の空に舞って、喜びと涙の優勝です。
10日前、ロッテ三連戦で負け越して西部との差が3.5ゲームになったときは「また今
年もか」と正直なところ諦めました。シーズン中も首位に立ったと思うとボロ負けして、
首位から陥落、何度こんなことがあったでしょうか。でも、中継ぎ陣がしっかりゲーム
を作って、負け試合をひっくり返す・・・このパターンが何度もありました。ホークスの
MVPは誰が獲ってもおかしくないほど全員が頑張ってくれました。
「最後まで諦めないで」・・・ホークスナインが私たちに教えてくれたような・・・元気を
もらった今年のパリーグ・ペナントレースでした。
ホークスファンでない方にも喜びを味わって頂こうと
「ソフトバンクホークス、奇跡の逆転優勝ありがとうセール!」を行います。
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