店主のひとりごと

 

  • 2015年04月12日(日)09時26分

「ヨイトマケの唄」その後

3月12日の「今週の一枚」に選んだ「ヨイトマケの唄」は出して30分も経たないうちに売れましたが、かなり珍しいレコードだったためご注文が殺到しました。
でも、中古レコードは一枚ものですから、最初にご注文頂いた方のお買い上げということになります。

で、昨日そのお客様からメールが。
「先日お世話になったヨイトマケを美輪さん本人に差し上げたところ大変に喜んでいらっしゃいました」
「え~!」
偶然のことですがこんなこともあるものです。鳥肌が立ちました。
きっとレコードが三輪さんのところへ行きたかった。
そう思うと・・・感激!

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  • 2015年03月13日(金)08時48分

丸山明宏/ヨイトマケの唄

小学生の頃だったかな、新築の家が建つときに地面を固める作業をやっているところをよく見かけた。かなりの人数のおじさん、おばさんがやぐらを組んで大きな丸太をロープで引っ張って高いところまで持ち上げてそのあと地面に叩きつけるのだ。これを地つきと呼んでいた。そのときの掛け声は「エ~イト・エイト、エ~イト・エイト、肩のこりにはサロンパス、ち○ぽのこりには石○○」とか卑猥なセリフが次から次に出てきて、おじさんやおばさんは楽しそうにやっていた。その掛け声が面白いのでいつも見ていた記憶がある。

丸山明宏(現在は美輪明宏)さんが歌った「ヨイトマケの唄」はそんな仕事をしていたお母さんの話で、貧乏、いじめ、それを乗り越えてエンジニアになった男の話で、ずっと私の記憶に残っている歌だった。数年前TV番組で米良美一さんが歌ったのが凄く感動的で「いい歌だな~」思ったこともある。

ただ、この歌の古い記憶はあるものの、丸山明宏さんが歌うのはTVとかラジオではあまり聴いたことがなかった。それはこの歌が発売されて間もなくニッポン民間放送連盟によって放送禁止曲に指定され、NHKを除くTVやラジオではかなり長い間放送されなかったからである。私の記憶はNHKラジオからのものだったのだろう。

再び見直されたのは1990年代後半、泉谷しげるさんや桑田佳祐さんがカバーをしてからのことであり、おおよそ30年くらい蓋をされていた曲なのだ。理由はセリフの中に「土方」「ヨイトマケ」「やくざ」などの言葉が出てくるかららしいが、私は「どこが問題なの?」と言たくなる。丸山明宏さんはいち早く同性愛者ということを公表しているのでその辺を問題にしたのではないだろうかと勘繰りたくなる。

今でこそ性同一障害というものが一般的に知られてきて、社会的な理解も少しはあるようだが、1960年代という時代にはそういうこと自体が知られていなかったのだ。ただ、もし音楽の場面にこのことが判断材料とされたのであればとても残念なことである。

1965年に発売されたシングル盤は40万枚のヒットとなり、今回紹介するものは翌年発売されたLPである。聴いてみると凄い!6分間金縛りにあったようになってしまった。小学生のときに見たことがあるシーンがまざまざと蘇ってくる・・・丸山さんの表現力というか叫びが私の心をかき乱してしまうのだ。歌の持っている力というものを見せつけられた。国内盤でも60年代のものには音的に素晴らしいものがあるとは知っていたが、正直ここまでとは思わなかった。曲想、歌詞、歌手の力量、そして音質が備わったレコードが日本にもあるのだ。

2015年3月12日の今週の一枚
丸山明宏/ヨイトマケの唄

アップロードファイル 118-1.jpg

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  • 2015年03月06日(金)09時29分

省煙

禁煙、嫌煙とか言われるようになって煙草を吸う人が少なくなってしまった。レストランや喫茶店、空港ロビー、駅構内ほか禁煙の場所がすごく多くなっている。だから例えば東京出張の時、家を出てJR→福岡空港→飛行機→羽田→モノレール→JR→地下鉄→新宿→目的地のときでも計4~5時間煙草を1本も吸わないこともある。でもね、私の場合は止められないというか止めようとも思わない。1日3箱が普通のペースである。

昨年10月だったかな、ふと思った。「煙草代は1か月いくらになるんだろう?1箱430円だから1日3箱、30日で90箱・・・計算したら、こんなに使っているの」。止めるわけにはいかないけど、明らかに吸い過ぎだ。それから煙草を少なくするにはどうすればと考えた。試しに1時間に1本にしたら1日1箱で済む計算になる。そうすればかなりの節約になるのだ。

問題は次の1時間をちょっと長く感じること。でも、何とか続けられている。
健康のためではなく無駄遣いを少なくするためという不純な動機だけど、これは続けられそう。
そういえば昔のレコード・ジャケットにはタバコを使ったジャケットが多かったな~。

Elvin Jones / Richard Davis: Heavy Sounds

アップロードファイル 117-1.jpg

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  • 2015年01月15日(木)08時52分

アイーダ・ニコライチュック

最近時間の空いたときや単純作業をやるときにYouTubeを見ることが多くなった。私の場合、単純作業(レコードにプライスカードを付けて陳列用にするなど)をやるときは、ながら作業のほうが仕事がスムーズに進むのだ。
Duke EllingtonやCount Basieなどのレコーディングされていないライブシーンなどが見られるし、もともと時代劇が好きだから「剣客商売」、「鬼平犯科帳」なども見ている。ただ、問題なのはパソコンに外付けのスピーカーを付けていないので、音がとてもチープで音楽を楽しむまではいかないのだけど。

たまたま昨日夕方、作業が早めにひと段落ついたのでYouTubeを開いてメニューを見ていたら、別嬪さんが歌を歌っているような画面を見つけた。
X-factorと言うウクライナのTV局のオーデション番組でアイーダ・ニコライチュック(Aida Nikolaychuk)という人が” Lullaby“という多分ウクライナの歌を歌っている場面だった。
凄く素敵な雰囲気でとても素人の歌とは思えない。すげえな~、と思いながら聴いていると審査員が曲を止めて「アカペラで歌ってほしい」と言い出した。審査員はあまりにうますぎて、口パクで歌っているのでは?と疑ったような様子。そこでアイーダさん、少し戸惑いながらアカペラで歌い出した。アカペラが始まったとたん、その素晴らしさに会場は総立ちで拍手喝采。審査員も納得したようで曲が終わったあと彼女にお褒めの言葉と合格を与えていた。
彼女はそのあと歌手になってウクライナで活躍しているとか。

そんな内容だけど、最近の歌でそれもYouTubeでこれほど感動したことは記憶にない。歌の正確さ、声の美しさ(ルックスも)そしてハートに伝わってくるものが只者ではないのだ。日本ではまだCDの発売もないようだが、出来ればレコードでアイーダの歌を聴きたい。

アイーダ・ニコライチュック、ご存知の方も多いとは思うけどURLは次の通りです。
< https://www.youtube.com/watch?v=vQsSUNIOi-8>

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  • 2015年01月14日(水)08時35分

USSYさんからの回答1

「花見では神社がどこにあるのか分からないので初詣はやらなかった」
メルマガにそんなことを書いたらUSSYさんから深い回答を頂いたので紹介します。

花見地区の初詣の神社、素人の推測ですが、昔は三号線周辺より下流は湿地か干潟。だいぶ内陸の辺りに田んぼがあって、さらに内陸に集落があったのでは、と思います。九州道界隈の池が名残の水たまりかと。
で、大根川をさかのぼって九州道の手前の須賀神社、熊野神社が、旧筵内村の村社かなにかだと思われますので、花見地区は旧久保から別れ、久保は筵内村の別れ、というか小地区(字)だったと思いますので、この二つの神社をハシゴされると宜しいかと推測します。大根川や青柳川の蛇行の感じは、博多の中州や東京の隅田川、中川と全く同じなので、同様の江戸近世の排水事業・陸地化を想像していいんじゃないかと思います。

USSYさんのお気に入り
Buster Bailey / All About Memphis

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