店主のひとりごと

 

  • 2016年10月08日(土)10時23分

「杜の会in白馬 ’16秋」報告yositaka

みなさんは『月夜のでんしんばしら』という童話を知っていますか。
月の明るい9月の夜、恭一君が鉄道線路の横を歩いていると「ドッテテ、ドッテテ、ドッテテド」というリズミカルな歌が聞こえてきます。見ると、線路に沿って立つ何千本と並ぶ電信柱が一斉に歌いながら行進を始めているのでした。
様々な姿の何千本もの電信柱たちが、強烈な歌と音響を発しながら隊列を組んで動き回る中、呆然とする恭一君。そこで彼はぼろぼろの灰色のコートを着た、背の低い老人に出会います。
「握手をしよう」と差し出した手を握ると、老人の眼だまから、青い火花がぱちぱち出て、恭一君の体がびりりっと痺れます。「おれは電気総長だよ」と老人は名乗るのでした。

さて…好例の音盤愛好家の集う「杜の会in白馬 ’16秋」が今年も10月1日(土)に開催されました。白馬山麓に立つペンション「洗濯船」は大賑わい。
開始時間の午後3時を少し過ぎて、地下JBLルームに集合した初老中年の男たち。
参加者予定は12人ですが、うち二人は遅れて参加、とのことで10人で開始です。
幹事SPUさんの開会の言葉に続いて、まずは主宰者Dukeさんとオーナー洗濯船Mさんのご挨拶です。
Dukeさんはご実家の地震被害についても話され、ようやくのことでご実家も日常を取り戻しつつあるとのこと。安心とともに、こうして音楽を楽しむひとときが持てる幸運を、改めて感じました。
洗濯船Mさんは、地区の電線交換を機に、電源回りを一新されました。高品質のフジクラのケーブルを導入し、低音増強に手ごたえあり、とのこと。今宵の洗濯船システムは、どんな見事な音を奏でるのか、一同期待に胸も耳も膨らみます。

秋の夜の「電気総長」と「電信柱たち」の音の饗宴が、なんだかここでも始まりそうですね…

開始前に酒盛り

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  • 2016年10月08日(土)10時20分

「杜の会in白馬 ’16秋」報告 No.2

第1部「酔う前に聴いて欲しいこの1曲」地下JBLルーム

オープニングは洗濯船Mさん
アート・ペッパー『アート・ワークス』米ギャラクシー
「ボディ・アンド・ソウル」…ペッパーの珍しい無伴奏アルトサックス・ソロです。澄み切った音の中に秘めた、触ると火傷するような熱さ…日常が吹き飛んで、音楽空間に誘い込まれてしまう一瞬でした。続いては…

ビリー・ホリデイ『レディ・イン・サテン』米コロムビア
「I'm A Fool To Want You」… 第一声から晩年を胸に刺さるようなレディ・デイの歌声が染みます。

Dukeさん
資料を使って、まずRiverside白レーベル以降の変遷をレクチャーです。オリジナリティ判断には必須の知識ですが、これが複雑。難しい。「溝の有無を新旧の判断材料としないことです」…溝アリが古い、なんて言ってるうちはアマチュアなんですね。なんと奥が深こと。でも、そういう話が音盤愛好家にはたまらないんですよね。
そして「この1曲」は
ソニー・ロリンズ『ザ・サウンド・オブ・ソニー』米Riverside
「想い出のパリ」…1957年、ロリンズ盛期のブローイングの圧力と歌を聴くと、青春の血気がよみがえる気がします。といってもyositakaは二歳でしたが。

yositaka
オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団 英HMV
ベルリオーズ『幻想交響曲』より第2、第3楽章…yositakaの今宵のテーマは「二人の頑固指揮者」。一人目はあの有名なインモラル爺さんです。言動はまったく不審ですが、音楽は立派だから困るんです。では「幻想」をどうぞ。表現はポーカーフェイスなのに、音がくっきり立ち上がる。

パラゴンさん
ミリセント・マーティン『ミリセント』英コロムビア
「ドリーム」…イギリスの歌手でいつぞや拝聴した「赤のロージー」と並び「緑のミリセント」と呼ばれる一枚だそうです。エコーたっぷりのフェロモンたっぷりの歌。パラゴンさん、好みですね~

マントさん
ヴァーツラフ・ターリヒ指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 ヤナーチェク『利口な女狐の物語』組曲 チェコ・スプラフォン
激動の時代を生きたチェコの巨匠指揮者の録音。原曲はチェコの森を舞台に動物たちが活躍する感動的なオペラです。狐の足取りを模した冒頭から、森に潜む動物たちのざわめきが聴こえてきます。

Roxanさん
ビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』表題曲 英パーロフォン
名作の名も高い歴史的な一枚ですが、意外に普段は耳にしませんね。猥雑に押し寄せてくる世界の音の断片が、賑やかでスケールの大きな音楽に寄り合わさっていく。それが洗濯船のJBLシステムに共鳴し、増強されて、凄い迫力です。

SPUさん
アンドレ・クリュイタンス指揮 パリ音楽院管弦楽団 ラヴェル『管弦楽曲全集』より 仏パテ
「亡き王女のためのパヴァーヌ」…どなたにも楽しめるクラシックを…とSPUさんが取り出されたのは、洒脱という言葉の似合うデザインの棒付きボード・ジャケットに収められた4枚です。弦のピチカートに乗って、ヴィヴラートのかかったホルンがゆるりとメロディーを奏でる。そう、これぞフランスのエスプリ。

チャランさん
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 エーリヒ・レーン(Vn)ベートーヴェン 『ヴァイオリン協奏曲』仏フルトヴェングラー協会
世界初の磁気テープレコーダー「マグネトフォン」がとらえた、1944年のベルリン。米軍の空爆によるホール倒壊1か月前のライヴです。嵐をはらむオーケストラ前奏に続いて、伸びやかなヴァイオリン・ソロが登場します。

recooyajiさん
アート・テイタムとベン・ウェブスター  英コロムビア
「近頃、欧州盤に食指をそそられます」とrecooyaji さん。急な仕事を片付けて駆け付けられました。「この英盤の音はキレが良いが、なぜか曲数が少ないんです」確かに少なくて有名な「オール・ザ・シングス・ユー・アー」もありません。その分音が良いのかな?でも、いつ聴いても魅了される名盤ですね。特にベンの「泣き節」は。

konkenさん
チェイス『追跡』 米エピック1971
4本のトランペットが生み出す響きは、ロックというよりビッグバンド・ジャズに近い。シャープでスリリングな音楽。これって、どっかで聴いたような…?
彼らのアルバムは非常に少ない。ツアー中、不幸にも飛行機が墜落し、メンバー全員が死んでしまったからだそうです。

Musashi no Papaさん
マイルス・デイヴィス『アムステルダムのマイルス』 1957 伊プライベート盤
「バット・ノット・フォー・ミー」…映画『死刑台のエレベーター』で共演した人といえば、と聞かれて思わず「ジャ、ジャンヌ・モロー?」と言ってしまったyositakaでしたが、正解はバルネ・ウィランです。

あっという間に一周して第1部は終了。

Mさん
Duke
SPUさん

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  • 2016年10月08日(土)10時16分

「杜の会in白馬 ’16秋」報告 No.3

夕食準備の休憩に入ります。例によって入浴に出かける人もあれば、一室に篭って好例の「レコード自慢」に花を咲かせる人もあり…ことにMusashi no PapaさんとSPUさんのセレクトは羨望の的です。Bassclef君が見たら何と言うかなあ、なんて思いながら見ていました。
続いて和気藹々の夕食。レコード話、近況話に花を咲かせながら、ビールやら焼酎やら、飲める人はどんどんきこしめして…大丈夫でしょうか?

食後のひとときはオークション・タイム。
「杜価格」が毎度楽しみの企画ですが、昨年あたりから札束の飛び交いが増えているような…先発は夕食前から途中参加したワガママおやじさん。いつもの名調子でメンバーをその気にさせます…しばらくは笑って見ておられたDukeさんも、ついに買い付けモードに突入してしまいました。

レコード自慢
Yoshitakaさん
Recooyajiさん

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  • 2016年10月08日(土)10時13分

「杜の会in白馬 ’16秋」報告 No.4

第2部「ほろ酔いの貴方に捧げるこの1曲」1Fマッキンシステム

洗濯船Mさん。
デューク・エリントン『D.E.T.S.』1946年国債公募のためのコンサートをライヴ収録した私家盤
エリントンの声も、アンサンブルも、ジョニー・ホッジスの名演も、46年収録とは信じられないくらいの生々しい音で再現。洗濯船Mさんは、当時の録音技師から直接10数枚を入手されたとのこと。エリントンを熱愛するDukeさんの目が輝きます。

ワガママおやじさん
ナタリー・コール『アンフォゲッタブル』~表題曲 米エレクトラ
亡き父ナット・キング・コールとの有名なオーバーダビング・デュエット。そのナタリーも昨年末亡くなりましたね。天国で再開した二人は、ようやく本当のデュエットが…そんなことを考えながら聴いていました。

yositaka
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団『ラスト・コンサート』日コロムビア・ワルター協会
ワーグナー『ローエングリン』第一幕前奏曲…「二人の頑固指揮者」第二弾はトスカニーニです。1954年、世界初の実験的ステレオ録音が捕らえたのは、リハーサル中に記憶が途絶え、疲れきった大指揮者の演奏でした。でも私がこの音楽から聞き取るのは、疲労や絶望ではなく、抜けきった清澄感です。

konkenさん
サド・ジョーンズ 『モーター・シティ・シーン』日UA
「ライク・オールド・タイム」…三管編成、デトロイト出身のジャズ面の繰り広げる爽快な疾走感は、ジャケットの高速道路そのもの。がっちり支えるエルヴィン・ジョーンズのドラムスが痛快です。

ザ・バンド『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』米キャピトル
ボブ・ディラン曲「怒りの涙」…ザ・バンドのデビュー盤です。私は映画『ラスト・ワルツ』で初めてこのバンドを聴きました。ブラス・アンサンブルのような「チェイス」とは対照的に、カントリー・ミュージックに近い歌を軸にしたサウンド。いや、ロックの世界も幅が広い。

Musashi no Papaさん
『ジャッキー・マクリーン・クインテット』 米アドリブ
「ラヴァー・マン」…食事前のレコード自慢でも、このオリジナル盤は注目の的でした。ジュビリー盤でお馴染みのフクロウ風ネコではなく、男の頭部から湧いたような怪しい黒猫のイラストです。フクロウネコのほうが可愛いんじゃないかなあ。でも、飛び出してくるような音の鮮度はどうだ!駄耳yositakaも、これには参りました。

SPUさん
ジャッキー・マクリーン『スイング・スワング・スインギン』米ブルーノート
「ホワッツ・ニュー」…マクリーン続きです。前述「クインテット」とは対照的な、斜に構えた粋な崩しや音の温みが余裕ですね。「クインテット」の緊張感とは違います。ジャズ・ファンがマクリーンを愛するのは、こんな気分屋みたいな緩さが魅力なのかも。

チャランさん 
『エディット・ピアフ』 63年仏コロムビア
「バラ色の人生」「愛の賛歌」…ライヴ盤では、とのお話でしたが、検索すると、どうもピアフの追悼アルバムとして出たナンバリング入り限定盤のようです。「バラ色」は1945年「愛の賛歌」は1950年のSP録音ではないでしょうか。全盛期のピアフの歌声は素晴らしいですね。拍手とともに「今夜はこれが最高!」の声が上がっていました。

マントさん
マルコム・ゴールドシュタイン(Vn) シャルヴェンカ『ヴァイオリン・ソナタ』ドイツ私家盤
ゴールドシュタインは無調の前衛的な現代音楽を得意とするドイツのヴァイオリニスト。当盤は珍しく近代作品を取り上げた盤。シャルヴェンカはポーランドの近代作曲家で、シャープさの中に東欧風のローカルなメロディも感じられて味わいがあります。yositaka初耳です。傍らでパラゴンさんが「俺は修行が足りない、俺は凡人なのだ」と呟いておりました。そんなことはありません。むしろ知ってるほうが…

パラゴンさん
インゲ・ブランデンブルグ『It's All Right with Me』独CBS
「ラウンド・ミッドナイト」…「この人はドイツのクリス・コナー」とのご紹介でしたが、そうかな。私にはドイツのサラ・ヴォーンに聞こえましたけれど。ハスキー度濃厚、コブシもあり。そしてこのジャケット写真がまたオソロシイ。

二順目の終わったのは、11時を過ぎた頃。そろそろお酒も回って、睡眠モードの方もちらほら…しかし、まだまだ終わりませんよ。

Konkenさん
Musashi no Papaさん
パアラゴンさん

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  • 2016年10月08日(土)10時10分

「杜の会in白馬 ’16秋」報告 No5

第3部「フリータイム」地下JBLルーム

三度目のオープニングは洗濯船Mさん
CCR『雨を見たかいHave you ever seen The Rain?』日リバティ シングル盤
1971年発表。ベトナム戦争末期。Rainとはベトナムに投下されたナパーム弾を「晴れた日に降る雨」と表現し、アメリカでは放送禁止に。歌うことが主張だった時代の一曲。

SPUさん
コルトレーン『至上の愛』米インパルス(MONO)
これも時代の問題作。第1曲の終わりに登場する「お経」がいつ聞いても意味深ですが、ひとつの濃厚な音楽として愉しみたいものです。貴重なオリジナル・モノラル盤の音は腰が強く、コルトレーンのテナーが太い。

ソニー・クリス『アット・ザ・クロスロード』米プログレッシブ
「スイート・ロレイン」…「では、今度はストレートなジャズで」とおっしゃるSPUさんですが、ヴィヴラートの強い、尖った音色の一癖あるアルトサックスです。共演のJoe Scottとクレジットされたピアニストが実はウィントン・ケリーというのも面白い。

パラゴンさん
ホレス・パーラン『アス・スリー』米ブルーノート
「アス・スリー」…ホレス・パーランは右手に障がいがあって、主に左手を主にして演奏するピアニストでした。そのせいか、強靭なペースとドラムスに導かれるピアノは歌うピアノではなく、刻むピアノです。濁りとキレで出来たその音は、ブルーノートの録音と相性が良さそう。

Roxanさん
アル・コーン『オン・ザ・サクソフォーン』英DONE
ハンク・ジョーンズやミルト・ヒントンとの共演が楽しめる一作。ちょっとかすれた、よく膨らむフレージング。Bassclef君がコメントしていました。「地味だけど実にいいレコード。いつもは柔らかい音色のアル・コーンだが、アドリブの中で、高音の方にいくと、時に鋭い音を発する。その時の音のかすれ方が…ちょっとレスター・ヤングに似ているのかもしれない」

マントさん
エドゥアール・リンデンバーグ指揮 11人のアンサンブル サン=サーンス『動物の謝肉祭』仏オデオン10インチ盤
アンリ・メルケル、アンドレ・ナヴァラら豪華メンバーをそろえた演奏です。オンマイクで、奏者たちひとりひとりが飛び出してくるような鮮度。全曲の白眉はナヴァラが弾く『白鳥』の悠々たるチェロです。30年前、彼と握手したときの手の温もりを思い出しました。

Dukeさん
オードリー・モリス「酒場のバラード」表題曲 米RCA《X》レーベル
RCA廉価盤シリーズの中でも、演奏音質ともに特別な掘り出し物とのこと。鋭い眼光を飛ばすジャケットのポートレートが挑みかかるようですが、内容はピアノを弾きながらしっとりと歌いかけるバラードです。

SPUさん
セロニアス・モンク 米ブルーノート10インチ盤
「ラウンド・ミッドナイト」1947年11月21日録音…アルフレッド・ライオンに見出された無名時代の青年モンクの録音。やや古風なヘッドアレンジで始まりますが、あの不思議なフレーズと音圧の強いタッチは確固としていました。オリジナル盤に封じ込められているのはモダンジャズ黎明期の濃厚な時間。

Roxanさん
ステイタス・クウォー『スペア・パーツ』英パイ
イギリス・ロックの代表的なバンドだそうです。おや、洗濯船のJBLシステムの音が噂の「牙」を向いてきたような…

洗濯船Mさん
ビートルズ「抱きしめたい」英パーロフォン シングル
「私の思い出のバンド」といってかかったシングル。お馴染みの一曲でも、なんだか音の雰囲気が違う。腹の奥に突き刺さってくるようなこの尖り具合。やはり「牙」でしょうか?

ワガママオヤジさん
ちあきなおみ「夜を急ぐ人」日コロムビア シングル
「喝采」の陰に隠れがちだが、これこそ名曲とワガママオヤジさんが太鼓判。フォーク調の暗さが、彼女の歌い口に共鳴して、部屋の湿度が高まります。

マントさん
ポール・マカノヴィツキ(Vn) ベートーヴェン「クロイツェル・ソナタ」仏ルーメン10インチ盤
フランス盤愛好家お墨付きの名ヴァイオリニストの登場です。録音は名エンジニア、アンドレ・シャルラン。重厚長大なイメージの曲も、マカノヴィツキの手にかかれば繊細優美な音の流れに変貌してしまう。ノエル・リーのピアノ伴奏もお見事。

yositaka
エフゲニー・ムラヴィンスキ指揮レニングラード・フィルハーモニー交響楽団『モスクワ・ライヴ1965』 露メロディア
グリンカ「ルスランとリュドミラ」序曲…ついに「頑固指揮者」三人目を出してしまいました。これは史上最速の「突進するルスラン」として夙に有名な演奏です。yositakaには珍しいオリジナル盤なんです。えっ、安いって?

チャランさん
『アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション』 米コンテンポラリー
ジャズの名録音といえば、これでしょう。もちろん演奏もすばらしい。何の苦もなく湧き出る泉のようなアルトは、モーツァルトを思わせます。ジャンキーで、生活が荒れ荒れだったことも二人は似ている。

Roxanさん
ハウリン・ウルフ 『MOANIN' IN THE MOONLIGHT.』.米 Chess.
凄い濁声が胸を掻き毟るようなブルース、このサウンドはまさに「ハウリング」です。洗濯船JBLシステムがついに「牙」を剥きました。

チャランさん
フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィル ブルックナー「交響曲第6番」~第2~3楽章 仏フルトヴェングラー協会
1943年の貴重なマグネトフォン録音のひとつですが、惜しくも第1楽章が欠落しています。第2楽章アダージョはロマン的うねりを持ちながら透明感も備えた演奏。第3楽章スケルツォは逆に畳み掛けるように疾走します。

マントさん
ジネット・ヌヴー(Vn)シュミット=イッセルシュテット指揮ハンブルク北ドイツ放送交響楽団 ブラームス「ヴァイオリン協奏曲」~第3楽章 1948年ライヴ 仏スティル
クラシックならデュ=プレ、ジャズならパーカーと同じ荒ぶる魂の持ち主であるヌヴーのブラームス。フルトヴェングラーのマグネトフォン録音を手がけたフリードリヒ・シュナップによる名録音を、最上に再現するのが仏スティル盤です。

クラシックの大曲が2曲続きました。気付くとリスニングルームは閑散…時刻は午前1時を少し回ったところです。
洗濯船Mさんチョイスの『バド・パウエル・トリオ』をエンディング・テーマに、今年の秋の杜もお開きです。
皆さん、お疲れ様でした。ゆっくりお休みください…

お休み
マントさん
チャランさん

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