今週の一枚



リストの見方
Cover Photo <Tracklist>
A1 Martinique
A2 Tres Moutarde
A3 Under The Double Eagle
A4 Shreveport Stomp
A5 When The Saints Go Marching In
B1 The Pearls
B2 Hindustan
B3 Prelude In C Sharp Minor
B4 Battle Hymn Of The Republic
B5 Marchin' And Swingin'

<Personnel>
Banjo - Eddie Gibbs
Bass - Harold Jackson
Clarinet - Omer Simeon
Cornet - Sidney De Paris
Drums - Freddie Moore
Piano - Don Kirkpatrick
Trombone - Wilbur De Paris
Vocals - Sidney De Paris (tracks: A5)
 
1900年代初めにニューオリンズで登場したジャズは、20世紀という短期間で凄い変化を遂げている。大雑把に言えばニューオリンズ・ジャズ、スイング、ビバップ、ハードバップ、フリー、フュージョンと目まぐるしい変化である。何故こんな短期間に変化する必要があったのだろう?と不思議な気もする。何かの記事で読んだことがあるが、「同じことをやっていたら飽きられる」が要因だったとのことである。それだけではないだろうが、クラシックに比べたらその進歩というか変化はあまりにも短期間過ぎると思うのである。
今回の新着にはニューオリンズ・ジャズ、ハードバップ、フリーが含まれているのでそのうちの一枚ということで、ニューオリンズ・ジャズを選んでみた。

1930年代中ごろ白人を中心にニューオリンズ・ジャズのリバイバルブームが起こりとても人気があったが、ウィルバー・デ・パリ達のニュー・ニューオリンズ・ジャズは「もしジェリー・ロール・モートンが生きていたら、昔のレコード通りにはやらなかっただろう」というコンセプトでリバイバルではない進化系のニューオリンズ・ジャズを演奏している。古い時代のジャズは集団即興演奏だったが、ここにあるのはきちんと整理されて、多分譜面に書かれた通りの演奏をしていると思われる。
トロンボーンのデ・パリをはじめ、コルネットのシドニー・デ・パリ、クラリネットのオマー・シメオンなどが、モダン・ジャズ時代のニューオリンズ・ジャズを演奏してくれる。あまりこのへんを聴いていない私でもこれは素晴らしいと思うのだ。
また、本作は評論家諸氏による「デキシーランド・ジャズ10選」などの企画では、「ジョージ・ルイス/ジャズ・アット・オハイオ・ユニオン」や「ランパート・ストリート・パレーダーズ/Rampart and Vine」などと共になどと共に必ず選ばれる一枚である。

Cover Photo
Cover Photo
Cover Photo
Order No. 60051
Artist/Group Wilbur De Paris and His New New Orleans Jazz
Title Marchin' and Swingin'
Price(Incl. Tax) \7,480
Country USA
Company Atlantic
Prefix 1233
Issue Year 1953
Media 12" LP
Recording Monaural
Label Black lbl w/silver print & logo
Originality Original
Matrix No. Side A
Matrix No. Side B
Engineer Emory Cook
Mastering Engineer
Cover Condition EX-/VG++
Vinyl Condition VG++
Cover CJ
Sound Grade Top Recommended