過去の今週の一枚



リストの見方
Cover Photo (完売)
<Track Title>
A1 Bookends Theme
A2 Save The Life Of My Child
A3 America
A4 Overs
A5 Voices Of Old People
A6 Old Friends
A7 Bookends Theme
B1 Fakin' It
B2 Punky's Dilemma
B3 Mrs. Robinson (From The Motion Picture "The Graduate")
B4 A Hazy Shade Of Winter
B5 At The Zoo
 
レコード店を始めて間もない頃の私はジャズばっかり聴いていてロックやフォークにはあまり興味がなかった。入荷するレコードの中にロック系のアルバムがあるので一応聴いてはみるのだが、曲名も知っているものが少ないし正直なところピンとこないのである。そんなとき、カメラマンの山本巨匠が「これを聴いてみたら」と勧めてくれたのが「サイモン&ガーファンクル/卒業」だった。
聴いてみて何よりもその音質に驚かされた。今考えるとお恥ずかしい話だが、ジャズが一番偉いと思っていたのでロックとかフォークとかに優れた音質のレコードがあるというのを知らなかったのである。それから心を入れ替えてロック系も聴くようになったのである。

A面には原題のアメリカをテーマの組曲風に、B面にはヒットチャート全米1位に輝いた「ミセス・ロビンソン」を始めとするヒット曲を収録。アート・ガーファンクルとポール・サイモンはプロデュースもやっていて、曲の構成や音に相当なこだわりがあったように感じる。
特に音に関しては、1960年代中盤以降ジャズ系レコードの音質があまり芳しくなくなったのは皆さんご存知だとは思うが、ロック系は逆に向上していくのである。そこにはおそらくレコード会社の戦略があったのだろうと推測できる。本作や前作の「パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム」を聴くと50年代から徐々に使われるようになった新しい技術が投入されて、その技術が見事に反映されていて、出来上がったサウンドは申し分のないステレオ録音になっている。
結果として、私みたいにロック&フォークにあまり馴染みのないものにでも映画のストーリーをも容易に想像させるようなアルバムが出来上がったのである。

Cover Photo
Cover Photo
Cover Photo
Order No. 57578
Artist/Group Simon and Garfunkel
Title Bookends
Price(Incl. Tax)
Country USA
Company Columbia
Prefix KCS 9529
Issue Year 1968
Media 12" LP
Recording Stereo
Label 360 Sound White with "Arrows Eye" logo at bottom
Originality Original
Matrix No. Side A XSM 11887-1H
Matrix No. Side B XSM 11888-1G
Engineer Roy Halee
Mastering Engineer
Cover Condition
Vinyl Condition
Cover
Sound Grade Killer Sound