過去の今週の一枚



リストの見方
Cover Photo <Track Title>
A1 The Gentleman Is A Dope
A2 That's How It Is
A3 Come By Sunday
A4 Imagination
A5 April Heart
A6 The Point Of No Return
B1 Roller Coaster Blues
B2 Let There Be Love
B3 Tired Of Love
B4 Namely You
B5 Crazy He Calls Me
B6 In Love For The Very First Time

<Personnel>
Orchestra - Wally Stott & His Orchestra
Vocals - Diana Dors
 
レコードは1977年にトーマス・エジソンが考案し、その後改良が加えられて円筒形のものから円盤になり、SP、EP、LPへと進化していった。その進化は主にアメリカ及びヨーロッパで行われたものである。私達がいつも聴いているレコードは1947年以降に発売された、45回転のEP、10インチLP及そして12インチLPである。
またレコードの重要な要素としてジャケットがあり、同じ時代でも国によって使う紙及び形状にかなりの違いがあるのは皆さんご存知のとおりである。1950年代のアメリカとイギリスを比較してみると、アメリカでは厚紙を使い表面のみコーティングした紙を貼り付けたものが多い。ハイグロス・コーティングと呼ばれるスタイルである。また、コーティングなしのものもあり、レーベルによって異なるようである。イギリスでは全面コーティングが施してあり、裏面に折り込みがあるフリップ・バックというスタイルが多い。他の国でもそれぞれ国によってまたレーベルによって特徴があるようだ。
次に、出てくる音にも国によってまたレーベルによって特徴がある。今回はアメリカとイギリスを比較してみると、断っておくが全てが当てはまるわけではないが、アメリカで録音制作されたレコードの場合、イギリスで制作されたもののほうが音質的に勝っているといえるものがかなり存在する。「ペギー・リー/ブラック・コーヒー」などは典型的な例である。しかし、イギリスで録音制作されたものをアメリカで制作した場合、「これはアメリカ盤のほうが優れている」と思えるものは殆ど聴いたことがない。似たようなケースで、アメリカ・コロンビア録音制作でフランス・フィリップス制作のものでもフランス盤のほうが優れていたり、また、アメリカ・パブロ録音制作のものはドイツ盤のほうが音的に面白いなど色んなケースはあるのだ。原因はわからないが調べてみる必要があると思っている。

本題に入ろう。ダイアナ・ドーズはイギリスの女優である。長身、グラマーそしてベビー・フェイスと殿方に好かれる要素を兼ね備えていて、出演作には"Here Come the Huggetts"、
"Diamond City"などがある。女優が歌を歌った場合、なかなか本格的なヴォーカルを聴かせてくれる人は少ないのだが、彼女は映画の中でも歌っているようにスインギーに歌える本格派ヴォーカルである。
ジャケットを見てみよう。本アルバムはアメリカ・コロンビアからも発売されていて、コロンビア盤ではノーマル・ジャケットに普通の黒盤であるが、本家イギリス・パイ盤は作りが全く違う。ジャケットはコーティング、トップ・オープンの観音開きそして盤は赤盤である。デザインも少し違って、コロンビア盤ではダイアナが一人だが、パイ盤では二人いて違うポーズをとっているのだ。イギリス盤はお金をかけて豪華に作ってある。
音は、コロンビア盤も結構いいレベルにありこれで十分楽しめるのだが、パイ盤になると空気感が違い、そこにダイアナがいてフェロモンを漂わせながら迫ってくる・・・これはたまらん。
豪華パイ盤で聴くダイアナ・ドーズはあの世の音!

Cover Photo
Cover Photo
Cover Photo
Order No. 56168
Artist/Group Diana Dors
Title Swingin' Dors
Price(Incl. Tax)
Country UK
Company PYE
Prefix NPL 18044
Issue Year 1960
Media 12" LP
Recording Monaural
Label Maroon lbl w.silver print & logo
Originality Original
Matrix No. Side A
Matrix No. Side B
Engineer
Mastering Engineer
Cover Condition
Vinyl Condition
Cover CJ
Sound Grade Kindan no Oto