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(完売) A1 Yes Sir That's My Baby A2 An Occasional Man A3 There's A Lull In My Life A4 The Masquerade Is Over A5 You Go To My Head A6 Is You Is Or Is You Ain't My Baby
B1 And That's All B2 Bewitched B3 Evil Gal Blues B4 Love Is A Word For The Blues B5 How Do I Look In Blue B6 I Couldn't Sleep A Wink Last Night
Bass - Red Callender Drums - Larry Bunker Guitar - Barney Kessel Trumpet - Jack Sheldon Vocals - Ann Richards
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50年ほど前、地方都市のキャバレーの専属ビッグバンドにドラム奏者として加入した。そのキャバレーは新しくスタートしたお店だったので、開店前のリハーサル前にバンマスがメッンバー全員を集めて言った言葉を覚えている。 「ホステスさんや女性歌手は商品だから手を出してはいけない」。
アン・リチャーズは1955年、美貌とジャズ的なセンスを買われての抜擢でスタン・ケントン楽団に入団している。ケントン楽団には過去にクリス・コナー、アニタ・オデイ、ジューン・クリスティなどケントン・ガールズと呼ばれジャズ界ではトップを張った歌手たちが育っている。リチャーズもその一人というわけだが、ちょっと他の歌手たちと違うのは入団したその年にケントンと結婚したということである。当時リチャーズ20歳、ケントン44歳なんと24歳もの年の差があったのだ。 バンマスが歌手に手を出したらいかんと思うけど。 以後リチャーズはケントン楽団をバックにキャピトル・レコードに数枚のレコーディングを行い二人の仲は良かったみたいだが、1961年になると様子が変わるのである。リチャーズはケントンに内緒でアトコ・レコードと契約し、プレイボーイ誌とはヌード写真の契約まで行ったのだ。当然ケントンとの仲はおかしくなり離婚に至っているが、そのアトコとの問題の契約がこのレコードであり、ジャケット写真をプレイボーイ誌のカメラマン、マリオ・カッシリの撮影で、ケントンとのいざこざから離婚に至る大きなネタというわけなのだ。
キャピトルにレコーディングした「アイム・シューティング・ハイ (T-1087)」などでのリチャーズは健康的なフェロモンとでも言うべき明るさがあったと記憶しているが、このアルバムでは人妻フェロモンが出ていると感じるのは私だけかもしれない。ケントンとの離婚騒動の間だったのかもしれないが、全くそんなふうには思わせなくて、なんか「健気に歌っているな〜」と感じるのよね。 一生懸命歌っているリチャーズはキュートな人妻である。
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Order No. |
54853 |
Artist/Group |
Ann Richards |
Title |
Ann, Man! |
Price(Incl. Tax) |
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Country |
USA |
Company |
Atco |
Prefix |
33-136 |
Issue Year |
1961 |
Media |
12" LP |
Recording |
Monaural |
Label |
Yellow lbl w/harp in upper left area |
Originality |
Original |
Matrix No. Side A |
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Matrix No. Side B |
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Engineer |
Richard Bock |
Mastering Engineer |
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Cover Condition |
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Vinyl Condition |
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Cover |
CJ |
Sound Grade |
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