過去の今週の一枚



リストの見方
Cover Photo A1 All The Things You Are
A2 My One And Only Love
A3 My Ideal

B1 Gone With The Wind
B2 Have You Met Miss Jones?
B3 Night And Day
B4 Where Or When

<Personnel>
Piano - Art Tatum
Tenor Saxophone - Ben Webster
Bass - Red Callender
Drums - Bill Douglass
 
アート・テイタムとベン・ウェブスターの共演アルバムを紹介するわけだが、あまり馴染みのない方にも聴いていただけるように二人の略歴に触れてみよう。

アート・テイタム
生まれつき目に支障があり、殆ど盲目に近かった。ピアニストとしての活動は1920年代後半から始まっていて、初期はピアノソロがメインだったが1940年代にはピアノ、ギター&ベースというトリオでの演奏も行っている。彼のピアノは当時のジャズメンの憧れ的な存在であり、ファッツ・ウォーラー、カウント・ベイシーなどが絶賛したことでも知られ、オスカー・ピーターソンはテイタムから大きな影響を受けた一人である。
とあるナイトクラブでテイタムが演奏していたとき、偶然立ち寄ったウラジミール・ホロヴィッツがそのピアノに驚嘆し、彼は次の日アルトゥーロ・トスカニーニを連れてきた。そしてトスカニーニもやはりテイタムのピアノ演奏に舌を巻いたというエピソードが残っている。
1950年代、テイタムはノーマン・グランツのクレフ・レーベルに膨大なソロピアノによるレコーディングを行っている。

ベン・ウェブスター
カンサス・シティ出身でコールマン・ホーキンス、レスター・ヤングと共に三大テナーサックス奏者とも呼ばれている。ウェブスターがジャズシーンで知られるようになったのは1940年デューク・エリントン楽団に入団してからのことであり、同じ時期にビリー・ストレイホーンによって作曲された「チェルシー・ブリッジ」は、ウェブスターの情緒豊かなテナーサックスを一躍有名にしたことでも知られる。
エリントン楽団を3年で退団したウェブスターはその後バンドリーダーとして活躍し、1950年代にはテイタム同様ノーマン・グランツのノーガンに多数のレコーディングを残していて、1953年の「キング・オブ・テナーズ」は彼の代表的な作品である。
ウェブスターのテナーサックス奏法は独特でありスブトーンの使い方はジャズ界きってのもので、そのスタイルはエリントン楽団の後輩、ポール・ゴンザルヴェスや1970年代に活躍したスコット・ハミルトンなどに受け継がれている。

今回のテイタムとウェブスターの共演アルバムはノーマン・グランツがクレフ、ノーガンを統合したレーベル、ヴァーブの制作であり、ピアノとテナーサックスの巨匠同士のコラボ・アルバムとなった。通常巨匠同士の作品はお互いの主張が上手い具合にマッチせず駄作となるものも見受けられるが、これは違う。
1曲目「オール・ザ・シングス・ユー・アー」でのウェブスターのすすり泣き、ピタッと寄り添うテイタムのピアノが聴くものに感動を与え、多くのジャズメンが取り上げる同曲の中でも最高の出来栄えとなっている。
音はあの世の音、1950年代のヴァーブ・レーベルには名盤等呼ばれるものが多いが私はこのアルバムがトップだと思う。

Cover Photo
Cover Photo
Cover Photo
Order No. 54493
Artist/Group Art Tatum / Ben Webster
Title The Art Tatum - Ben Webster Quartet
Price
Country USA
Company Verve
Prefix MGV 8220
Issue Year 1958
Media 12" LP
Recording Monaural
Label Black lbl "The Man w /Horn" logo
Originality Original
Matrix No. Side A
Matrix No. Side B
Engineer
Mastering Engineer
Cover Condition
Vinyl Condition
Cover
Sound Grade Kindan no Oto