過去の今週の一枚



リストの見方
Cover Photo (完売)
A1 Blues In B
A2 Wholly Cats
A3 Till Tom Special
A4 Gone With "What" Wind
A5 Breakfast Feud
A6 Air Mail Special

B1 Waitin' For Benny
B2 A Smo-o-o-oth One
B3 Seven Come Eleven
B4 Six Appeal
B5 Gone With What Draft
B6 Solo Flight

Bass - Artie Bernstein
Clarinet -Benny Goodman
Drums - Dave Tough (tracks: A1, A6 to B2), Harry Jaeger (tracks: A2), Jo Jones (tracks: A5, B5), Nick Fatool (tracks: A3, A4, B3, B4)
Electric Guitar - Charlie Christian
Piano - Count Basie (tracks: A2 to A5, B5), Dudley Brooks (tracks: B4), Fletcher Henderson (tracks: B3), Johnny Guarneri (tracks: A1, A6 to B2)
Tenor Saxophone - Georgie Auld (tracks: A1, A2, A5 to B2, B5)
Trumpet - Cootie Williams (tracks: A1, A2, A5 to B2, B5)
Vibraphone - Lionel Hampton (tracks: A3, A4, B3, B4)
 
たまたまジャズギターに革新をもたらした、夭折の天才チャーリー・クリスチャンの米国コロンビア盤とフランスCBS盤が入荷した。どちらもベニー・グッドマン楽団に在籍していた1939年から41年までの演奏で、演奏内容がすごく似ているし同じタイトルの曲もあるがこれは別テイクである。つまりコロンビア盤が1955年に発売されていて、CBS盤の方はコロンビア盤に収録されなかった音源を使用しているのでVol. IIとしてあるのだ。
まずCBS盤から聴いてみた。一般的に10年以上前の音源をレコード化したものは古いと感じる音のものが多いが、これは違う。音が実にクリアでリアルタイムに近いレコード化ではないだろうかとも思えるのである。つまり何らかの方法で微妙なノイズをカットしてあるのだ。次にコロンビア盤を聴いてみると、あまりノイズをカットしていないのだが演奏者の実体感が凄い。チャーリー・クリスチャンやベニー・グッドマンがそこにいて演奏しているのが手に取るように分かるのだ。カウント・ベイシーがピアノを弾いているテイクがあるが、これなんかスイング感が素晴らしくて思わず涙が出そうになった。つまり、コロンビア盤の方ができるだけ自然な音を出そうとして作られているのがよく分かる。音の空気を損なっていないのである。
チャーリー・クリスチャンの功績を挙げてみよう。
・アメリカのジャズ界ではギターはリズム楽器でありソロ楽器としての地位が無かった時代に、ベニー・グッドマン楽団でエレクトリックギターを用いて他のソロイストたちと対等なソロ演奏を行った。
・後にビバップで多用される斬新なコード進行をいち早く用いた。
1939年からベニー・グッドマン楽団に在籍し、1942年には肺結核で亡くなり活躍した期間は非常に短かったのだが、後のジャズ界に残したインパクトは強烈なものがあったのである。
チャーリー・クリスチャンの珠玉の名演が聴ける一枚。

Cover Photo
Cover Photo
Cover Photo
Order No. 54313
Artist/Group Charlie Christian
Title With The Benny Goodman Sextet And Orchestra
Price(Incl. Tax)
Country USA
Company Columbia
Prefix CL 652
Issue Year 1955
Media 12" LP
Recording Monaural
Label Red lbl w/gold print & logo
Originality Original
Matrix No. Side A
Matrix No. Side B
Engineer
Mastering Engineer
Cover Condition
Vinyl Condition
Cover CJ
Sound Grade Top Recommended