過去の今週の一枚



リストの見方
Cover Photo (完売)
North Country Sketches
 A1 Autumn - The Wind Soughs In The Trees
 A2 Winter Landscape
 A3 Dance
 A4 The March Of Spring - Woodlands, Meadows And Silent Moors
 B1 Life's Dance (Lebenstanz)
 B2 A Song Of Summer

Composed By - Frederick Delius
Conductor - Sir Charles Groves
Orchestra - Royal Philharmonic Orchestr
 
レコードを聴くときどんな音がいい音になるのか、その基準的なものが果たして自分にあるのか、20年以上前の私には無かったのだけど、今はある程度分かるようになってきた。
私にも段階が有って、国内盤だけ聴いていた30年以上前には音源によって音の違いがあるなんて想像も出来なかったけど、最初にオリジナル盤(Miles Davis / Miles Smiles)を聴いたときには衝撃を覚えて、次にTAS Super DiscであるFrederick Fennell: The Music of Leroy Anderson Vol. 2 (Mercury SR 90043)などを聴いていくうちに、レコードには臨場感が凄く豊かなものがあるということに気がついてきた。
その後、音像(輪郭)が明確である、背の高さ情報がしっかりしている、人の声が人の声として聴こえる、音色がナチュラルなど立体感の面からも質感の面からも聴くようになってきたのである。
そんなときにHydon: Karl Ristenpart / Orchestre de Chambre de la Sarre / Symphonien No 31 en re Majeur(Le Club Francais du Disque CFD 347)を聴いたら、なんとベルサイユ宮殿で貴婦人たちが踊っている様子が見えたことがあった。
ジャズやヴォーカルはよく聴いていたし歴史的な背景もある程度掴めているのでストーリーや背景が見えることはあったが、クラシックでそんな経験をしたのは初めてだった。その頃から質の高い演奏&レベルの高い録音が合致するとミュージシャンの伝えたい表現がこちらにも伝わって来るということがはっきり感じることが出来るようになったのである。
今回紹介するチャールズ・グローヴス指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団によるディーリアス作曲「北国の風景」は正に風景の見える演奏&音である。ノルウェーの夏を描いていて凄い空気感があり、頭の中に何かが浮かんでくる。「こんなレコードがあるんだな〜」と思いながら聴くと気持ちがフワフワしてきてスピーカーの向こうに田園地帯が見えるのである。
ちなみに当アルバムはTAS Super Discであります。

Cover Photo
Cover Photo
Cover Photo
Order No. 54277
Artist/Group Frederick Delius: Sir Charles Groves, Royal Philharmonic Orchestra
Title Delius North Country Sketches
Price(Incl. Tax)
Country UK
Company His Master's Voice
Prefix ASD 3139
Issue Year 1975
Media 12" LP
Recording Stereo
Label Orange lbl w/monochrome boxed "Nipper Dog"logo at top, & w/"EMI" rim
Originality Original
Matrix No. Side A
Matrix No. Side B
Engineer
Mastering Engineer
Cover Condition
Vinyl Condition
Cover CJ
Sound Grade TAS Super Disc