過去の今週の一枚



リストの見方
Cover Photo (完売)
A1 You're My Thrill
A2 Bewitched, Bothered, And Bewildered
A3 I'm Confessin' (That I Love You)
A4 Sometimes I'm Happy

B1 You Go To My Head
B2 I Didn't Know What Time It Was
B3 When Your Lover Has Gone
B4 That Old Feeling

Orchestra - George Siravo And His Orchestra (tracks: B1), John Rarig And His Orchestra (tracks: A1 to A4, B2 to B4)
 
1950〜60年代に活躍したジャズメンやヴォーカリストが亡くなったというニュースを耳にすることは多いが、亡くなった方について文章にしたのは今回のドリス・デイが初めてではないだろうか。何故そこまでこだわるのかというと、レコード店を始めるときに田中伸明さんから、「レコード毎にコメントを書いたほうがいい」というご提案を頂き書き始めたのは良いけど、インストに関してはある少々知識があったのである程度は書くことができたのだが、ヴォーカルについてはあまり聴いてなくて書き方が分からなかった。
お客さんから教えてもらった「ヴォーカル読本」みたいな書籍を読んで書き方を真似したりはしたのだけど、なかなかうまい具合にかけない。いろんなヴォーカルを聴いていくうちに、ヴォーカリストによってフェロモンを出す人がいてその度合が人によって違うということに気がついた。好きなヴォーカリストはだんだんと増えてきたのだけど、ドリス・デイに辿り着いたとき、彼女の表現の多彩さに気がついて私の感じ方に変化が訪れ色んな角度から書けるようになったのである。大袈裟な言い方だけど、いわばドリス・デイは私の恩人なのだ。
本当はドリス・デイのレコードが2〜30枚揃っていればよかったのだけど、今回は10インチ盤が2枚入荷したのである。どちらにしようかと迷ったけど、"You're My Thrill"のほうが音がいいしなんせ歌自体も私の好みが入っているのだ。
タイトル曲での「ン〜・ン〜」とか遊び心も入って。ビッグバンド華やかなりし時代にレス・ブラウン楽団で歌っていたから男心をとろけさす歌い方というのを知っているんだろうな。あるお客様が「ドリス・デイのパーフェクト・コレクションをやりました」とおっしゃったことがあったけど、私もやりたい!ご冥福を祈ります。

追伸 33回転というフォーマットが出来て最初の頃のコロンビアの10インチ盤には桁違いの音質があるのだけど、これもその桁違いです。

Cover Photo
Cover Photo
Cover Photo
Order No. 54030
Artist/Group Doris Day
Title You're My Thrill
Price(Incl. Tax)
Country USA
Company Columbia
Prefix CL 6071
Issue Year 1949
Media 10" LP
Recording Monaural
Label Maroon lbl w/gold print & logo
Originality Original
Matrix No. Side A
Matrix No. Side B
Engineer
Mastering Engineer
Cover Condition
Vinyl Condition
Cover
Sound Grade Kindan no Oto