過去の今週の一枚



リストの見方
Cover Photo Franz Schubert Rondo A-dur Fur Violine Und Streichorchester D. 438
 A1 Adagio
 A2 Allegro Piano

Franz Schubert Funf Menuette Und Sechs Trios Fur Streichorchester D. 89
 A3 Menuett 1 / Trios I/II
 A4 Menuett 2
 A5 Menuett 3 / Trios I/II
 A6 Menuett 4
 A7 Menuett 5 / Trios I/II

Felix Mendelssohn-Bartholdy - Symphonie Nr. 9 c-moll
 B1 Grave - Allegro Moderato
 B2 Poco Adagio
 B3 Scherzo
 B4 Allegro Moderato - Presto

Ensemble - I Musici
Violin - Felix Ayo
 
レコード・レーベル各社は音質の優位性を表現するために独自の名称を用いることがあり、ステレオ時代になると様々な呼称が出てくる。
RCA Victor - Liveng Stereo
Mercury - Living Presence
Columbia - 360 Sound Stereo
Philips - Hi-Fi Stereo
などなど。
また、コレクター側でもそのレーベルの特徴を活かした呼称を使うこともある。
Deutsche Grammophon - 赤ステレオ
Eterna - V ステレオ
など。
上記のレーベルのステレオ初期を聴いていくと、それぞれの音作りはレーベルごとに特徴がありいずれも優れた音質を持っているものが多い。
ジャズやポップスの初期ステレオには無理やりステレオ化したと思われるものがあり、中抜け、楽器の位置が不自然、センターに団子になっているなど「これだったらモノラルがいいといったものが幾つも見られるが、クラシックの場合はステレオ初期から楽器の定位など自然に録音されているものが多く、録音側も技術の向上などにお金、手間暇をかけていたことが想像される。
今回紹介するのはオランダ・フィリップスの"Hi-Fi Stereo"で、以前から"Hi-Fi Stereo"は音がいいということは聞いてはいたのだが。いや〜、正直ビックリするような高音質が多い。管弦楽のオーケストラの場合、臨場感の優れたものは多いが音離れの優れたものとなると、特に弦楽器の場合
難しいようでイマイチもあるが"Hi-Fi Stereo"の場合音離れも優れていて、オーケストラが目の前で演奏しているのが見事に再現されるのである。音色も自然で演奏がとてもふくよかに再現される。
イ・ムジチは日本でも有名な小編成の合奏団で名前は知っていたけどあまり聴いていなかったのだけど。ジャズのヴォーカルやインストを聴いて「歌う」という言葉を使うことが多いが、フェリックス・アーヨのヴァイオリンはまさにその「歌うヴァイオリン」である。合奏団のなめらかな調和の中でヴァイオリンがフッと浮かび上がり見事に歌うのである。手の動きは見えるようで、まさに部屋中がイ・ムジチ合奏団に占領されてしまう感覚になった。
"Hi-Fi Stereo"は眼を見張るような音質である。

Cover Photo
Cover Photo
Cover Photo
Order No. 53335
Artist/Group Schubert, Mendelssohn: I Musici, Felix Ayo
Title Rondo A-dur Fur Violine Und Streichorchester / Funf Menuette Und Sechs Trios Fur Streichorchester /
Price(Incl. Tax)
Country Holland
Company Philips
Prefix 835 095 AY
Issue Year
Media 12" LP
Recording Stereo
Label Maroon lbl w/silver print & logo, & w/"Hi-Fi Stereo" printed under the "Philips" logo
Originality Original
Matrix No. Side A
Matrix No. Side B
Engineer
Mastering Engineer
Cover Condition
Vinyl Condition
Cover CJ
Sound Grade Killer Sound