過去の今週の一枚



リストの見方
Cover Photo A1 The Man I Love
A2 April in Paris
A3 That Old Feeling
A4 I've Got You Under My Skin
A5 Then I'll Be Tired of You
A6 Sleepy Time Gal

B1 Melancholy Baby
B2 My Funny Valentine
B3 It Had to Be You
B4 I'll Be Seeing You

<Personnel>
Dinah Shore - Vocals
Red Mitchell - Bass
Andre Previn - Piano
Frank Capp - Drums
 
ダイナ・ショアを最初に聴いたのは確か大学生の頃、"Blue Canary"だった。ジャズを好きになったきっかけがベニー・グッドマンやグレン・ミラーのカッコよさに惹かれてだったのもあり、スイングが好みで、大枚をはたいて買ったLP12枚組のスイング特集に入っていたのだ。どこかで聴いた曲だなと思いながら聴いていたのだけど、日本では雪村いずみがカバーしていたので多分ラジオから流れてくるのを耳に挟んでいたので聴いたことがあるになったのだろう。声が綺麗なところが印象に残っていた。
それから長い間、ジャズのインストをメインに聴いていてヴォーカルにはあまり関心がなかったので、ダイナ・ショアという名前は知っていたけど、好んで聴くということはなかった。
レコード店を始めてからいろんなヴォーカルが入荷するので聴いていくうちに、だんだんヴォーカリストの魅力が分かるようになり、最初ははっきりした色気で迫るヴォーカルが良かったけど、時間が経つにつれてほのかに漂うフェロモンといったほうが好きになっていった。前者はジュリー・ロンドンやアビー・レーンに代表され、後者はドリス・デイ、ダイナ・ショアほかである。
今回紹介するレコードはダイナ・ショアとアンドレ・プレヴィン・トリオの共演。ほのかな明かりが灯った、歩くと木の音がするようなバーで女性が一人ジントニックを飲んでいる。バックのプレヴィン・トリオは控えめながらピアノはコロコロ転がって、そこにダイナ・ショアがポッと浮かび上がって、歌っているというより語りかけてくるのだ。ほのかに漂うフェロモン、「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」を聴いていたら鳥肌が立ってしまった。
これを聴いて感じない人は不感症だ!

Cover Photo
Cover Photo
Cover Photo
Order No. 50833
Artist/Group Dinah Shore / Andre Previn
Title Dinah Sings, Previn Plays Song in a Mid-Night Mood
Price(Incl. Tax)
Country USA
Company Capitol
Prefix T 1422
Issue Year 1960
Media 12" LP
Recording Monaural
Label Black & rainbow lbl w/vertical line at right side of oval logo
Originality Original
Matrix No. Side A
Matrix No. Side B
Engineer
Mastering Engineer
Cover Condition
Vinyl Condition
Cover
Sound Grade Kindan no Oto