過去の今週の一枚



リストの見方
Cover Photo The Fitzgerald Set (July 4, 1957)
A1 This Can't Be Love
A2 I Got It Bad And That Ain't Good
A3 Body And Soul
A4 April In Paris
A5 I Got A Crush On You
A6 Airmail Special
A7 I Can't Give You Anything But Love

<Personnel>
Don Abney - piano
Wendell Marshall - bass
Jo Jones - drums

The Holiday Set (July 6, 1957)
B1 Nice Work If You Can Get It
B2 Willow Weep For Me
B3 My Man
B4 Lover Come Back To Me
B5 Lady Sings The Blues
B6 What A Little Moonlight Can Do

Mal Waldron - piano
Joe Benjamin - bass
Jo Jones - drums
 
今週の一枚候補が多くて迷いに迷ったあげく、ビリー・ホリデイにした。
まずAemrican Recording Society(以後ARS)について説明しておこう。ノーマン・グランツがClefとNorgranを一緒にしてVerveを設立した1956年ころ、通信販売のために使っていたレーベル名がARSである。ジャケットが変わっていて、どれも同じスタイルのビニール袋と日本でいうライナーノーツが入っているものだった。そして、ARSで発売されたものは同じタイトルでVerveでも発売されている。レコードによってARSのほうが早く発売されたものとVerveが早く発売されたものがある。この"Ella Fitzgerald and Billie Holiday at Newport"はARSが1957年、Verveは1958年となっている。それにインナーグルーブに"RVG"刻印があり、レコーディングないしはマスタリングはルディ・ヴァン・ゲルダーの仕事によるものである。
前置きが長くなったが、このアルバムはB面"The Holiday Set"が全てであある。
1956年ニューポート・ジャズ・フェスエティヴァルでのビリー・ホリデイとエラ・フィッツジェラルドのヴォーカル。マル・ウォルドロンがビリー・ホリデイに捧げた「レフト・アローン」というアルバムがあるが、「マルとビリーはどこで一緒に演奏したのだろう?」と思っていた。ここなのよね〜、このニューポートでの共演があったんです。人種差別、酒、クスリとそのほか諸事情で身も心もボロボロになっていたビリーはニューポート・ジャズフェスのステージではまともに立って歌うことが出来ず、ピアノにもたれかかりながら歌ったそうである。ところが・・・最初からビリーの魂が聴く者の心に飛び込んでくるんです。若いときのように伸びのある声ではないけど、帯域も狭いけど、でもビリーはビリーなんです。聴いていて、いつの間にか涙が出てきました。こんなヴォーカルは後にも先にもビリー・ホリデイだけです。

Cover Photo
Cover Photo
Cover Photo
Order No. 47651
Artist/Group Ella Fitzgerald / Billie Holiday
Title Ella Fitzgerald and Billie Holiday at Newport
Price(Incl. Tax)
Country USA
Company America Recording Society
Prefix G 433
Issue Year 1957
Media 12" LP
Recording Monaural
Label Blue lbl w/silver print & logo
Originality Original
Matrix No. Side A
Matrix No. Side B
Engineer
Mastering Engineer Rudy Van Gelder
Cover Condition
Vinyl Condition
Cover
Sound Grade Kindan no Oto