過去の今週の一枚



リストの見方
Cover Photo (完売)
<Tracklist>
A1 Prelude To A Kiss
A2 Aren't You Glad You're You
A3 Little Girl Blue
A4 Who Cares
A5 My Ship
B1 Will You Still Be Mine
B2 The More I See You
B3 Deep Purple
B4 Life Is Just A Bowl Of Cherries
B5 My Silent Love
B6 Night And Day

Arranged By, Conductor - Bill Finegan
 
キャロル・スローンは白人ジャズ歌手として1950年代から活躍し、1961年に出演したニューポート・ジャズ・フェスティヴァルでの成功でコロンビア・レコードと契約する。コロンビアでは2枚のアルバムをリリースしたが、彼女の志向とレーベルの思惑が異なったためコロンビアを外れ、以後60年代及び70年代前半のレコーディングは殆どなく、1975年に彼女の自費出版である"Subway Tokens"をリリースし、以後の活躍に繋がるのである。80年代から90年代にかけては殆ど毎年のようにアルバムを制作し、2010年まで第一線で活躍している。

本作は、デューク・エリントンを敬愛したスローンが名曲「プレリュード・トゥ・ア・キス」を歌ったもので、彼女のアルバムとしての第一作。このレコードの素晴らしさは専門誌などで絶賛されているので私は録音に注目したい。「プレリュード・トゥア・キス」、「ディープ・パープル」、「マイ・シップ」などはオーケストラがバックで、曲によってはコンボが歌伴もあるが、何といってもオーケストラ・バックが抜群である。「プレリュード・トゥ・・・」ではオーケストラがキャロルを包み込むように配置され、その様子が自然に再現されるのである。この「自然に・・・」が重要で、初期のステレオ録音には不自然な録音も多く、「これだったらモノラルのほうがよっぽどいい」もかなりあるが、本作はステレオで聴きたい。で、音の空気が部屋中に拡がって、まるで自分の部屋がコロンビアのスタジオになったみたいにスローンが歌いながら迫ってくるのである。いや〜、こんな録音はあまり聴くことはできない。

2023年1月23日、脳卒中の合併症のため死去。享年85歳。
合掌

Cover Photo
Cover Photo
Cover Photo
Order No. 59147
Artist/Group Carol Sloane
Title Out of the Blue
Price(Incl. Tax)
Country USA
Company Columbia
Prefix CS 8566
Issue Year 1962
Media 12" LP
Recording Stereo
Label 6Eye with "CBS" logo at top
Originality Original
Matrix No. Side A XSM-5501-1A
Matrix No. Side B XSM-5502-1B
Engineer
Mastering Engineer
Cover Condition
Vinyl Condition
Cover
Sound Grade Killer Sound