過去の今週の一枚



リストの見方
Cover Photo A1 Nobody Else But Me
A2 Where Have You Been
A3 I'm Coming Virginia
A4 Honey In The Honeycomb
A5 Thursday's Child
A6 I've Got A Pocket Full Of Dreams

B1 My Honey's Lovin' Arms
B2 I Had Myself A True Love
B3 Gee Baby, Ain't I Good To You
B4 I Feel At Home With You
B5 Baltimore Oriole
B6 Blue Skies

<Personnel>
Bass - Al Hall
Drums - Osie Johnson
Guitar - Al Casamenti (tracks: A2 to A4, A6, B1, B3, B4, B6)
Alto Horn - Dick Cary (tracks: A1, B1, B2, B5, B6)
Piano - Dick Cary (tracks: A2 to A4, A6, B1, B3, B4, B6), Richard Lowman (tracks: A1, A5, B2, B5)
Trumpet, Leader - Johnny Windhurst (tracks: A1 to B2, B4 to B6)
Vocals - Barbara Lea
 
ジャズファンにとって20〜30年ほど前まではヴォーカルといえばエラ・フィッツ・ジェラルド、カーメン・マクレエ、サラ・ヴォーンなどに代表される、ジャズ・テイストのヴォーカルが当たり前だったのだが、近年は頭からジャズが無くなって広い意味でのヴォーカルとしていろんなタイプの歌手が好まれるようになってきた。私もジャズ・ヴォーカルしか聴いていなかったので、最初は「これはポップスじゃないか」と思いながら聴いていたのだが、どうもジャンルにこだわっていたら損をするということに気が付いたのだ。そして幅広く聴いていくと、素晴らしいヴォーカリストがたくさんいるということが分かってきた。またその中にはベヴァリー・ケニーやイブ・ボスエルほか特別な存在のヴォーカリストがいるということも。
今回紹介するバーバラ・リーもやはりその特別の存在なのだ。聴いていると日本の若い奥さん、それも割烹着を着た人を想像してしまう。仕事から疲れて帰って来ると、ニッコリ笑いながら「お帰りなさい」と言って、背広をハンガーにかけてくれるような。今風ではなくて昭和の風情を持った控えめな雰囲気なのだ。ヴォーカルもかなり聴いてはいるが、こんな雰囲気の人は殆どいない。フェロモンたっぷりというわけでなないけど、そこにははかない色気を感じるのだ。バーバラ・リーがナンバー・ワン(かもしれない)とは言わないが、私がベストテンを選ぶとしたら必ず上位に入るヴォーカルである。
プレスティッジ、NYCラベル、Van Gelder録音とくれば音は言わずもがな、「そうそう、この音」と言いたくなるような極上の空間を醸し出してくれる。

Cover Photo
Cover Photo
Cover Photo
Order No. 49208
Artist/Group Barbara Lea
Title Barbara Lea
Price(Incl. Tax)
Country USA
Company Prestige
Prefix PRLP 7065
Issue Year 1956
Media 12" LP
Recording Monaural
Label Yellow & black lbl w/ "446 W. 50th St. N.Y.C."adress on lbl
Originality Original
Matrix No. Side A
Matrix No. Side B
Engineer Rudy Van Gelder
Mastering Engineer
Cover Condition
Vinyl Condition
Cover CJ
Sound Grade Kindan no Oto