過去の今週の一枚



リストの見方
Cover Photo <Side 1>
1. Lilac Wine
2. Anything Goes
3. Mountain High, Valley Low
4. Beautiful Love
5. Comes Love
6. End of Love Affair

<Side 2>
1. When I Fall in Love
2. The Masquerade is Over
3. Just You, Just Me
4. Spring Will Be a Little Late This Year
5. You Won't Forget Me
6. Wait Till You See Him

<Personnel>
Helen Merrill - vocals
Hank Jones - piano
Barry Galbraith - guitar
Milt Hinton - bass
Sol Gubin -drums
 
今回紹介するのは、ヘレン・メリルがリチャード・ヘイマン編曲指揮のストリングス・オーケストラと共演したアルバムである。メリルは皆さんご存知のクリフォード・ブラウンと共演した「ヘレン・メリル」で一躍注目を浴び、日本でも人気があるので日本録音などレコードも多く皆さんも良く知っているヴォーカルである。「ニューヨークのため息」・・・彼女のことを書いてある文章を読むと殆どといっていいほど出てくる。今風に言えばキャッチ・コピー。じっくり歌を聴いてみると、「ニューヨークの・・・」はまさにそのとおりである。美声ではないけど声がいい、低い声で心に響いてくるような雰囲気を持っている。声の厚みというか、お腹の底から出しているのがよく伝わってくる・・・だから説得力があるんだな。似たような声の厚みは日本人でいえば加藤登紀子などがそんなタイプである。今回のストリングスとの共演は、エマーシーの中でもトップクラスの高音質で、その「ため息」がスピーカーから飛び出してこちらのハートをググッと掴んでしまうのだのだ。
もう一つ、ジャケットをよく見ていたら表はいつもと同じだが裏がなんか違う。クリフォードブラウンの写真があって、レコード番号はMG 36006になっている・・・裏は何と「ヘレン・メリル」のものだ。当然、作った時にミスだろうが、多分気が付かなくてそのまま市場に出たんだろう。これは超希少な代物である。

Cover Photo
Cover Photo
Cover Photo
Order No. 47901
Artist/Group Helen Merrill
Title Helen Merrill with Strings
Price(Incl. Tax)
Country USA
Company EmArcy
Prefix MG 36057
Issue Year 1955
Media 12" LP
Recording Monaural
Label Blue lbl w/silver print, & w/small drummer logo
Originality Original
Matrix No. Side A
Matrix No. Side B
Engineer
Mastering Engineer
Cover Condition
Vinyl Condition
Cover CJ
Sound Grade Kindan no Oto