過去の今週の一枚



リストの見方
Cover Photo A1 Moanin'
A2 Are You Real
A3 Along Came Betty

B1 The Drum Thunder (Miniature) Suite
 B1.1 First Theme: Drum Thunder
 B1.2 Second Theme: Cry A Blue Tear
 B1.3 Third Theme: Harlem's Disciples
B2 Blues March

Bass - Jymie Merritt
Drums - Art Blakey
Piano - Bobby Timmons
Tenor Saxophone - Benny Golson
Trumpet - Lee Morgan
 
ジャズのインストを聴くとき、人それぞれ聴きたい部分は違うと思うけど私はエネルギーを全身で浴びたいと思うタイプである。1950年代から60年代にかけてのジャズシーンにはエネルギーに満ち溢れている演奏がたくさんあった。ジョン・コルトレーン、ソニー・ロリンズ、カウント・ベイシー楽団などなど、今聴いてもそのエネルギーは色褪せることがない。しかし、70年代以降になるとそのエネルギーが何処かへ行ってしまうのだ。聴く側の要望するものが変わった?ジャズ自体が違うものになった?このことは他の音楽ジャンルでも同じで、日本の歌謡曲にしてもそうだし、クラシックの分野でもやはり70年代以前のほうがエネルギーに溢れていたと思うのは私だけでなないだろう。
アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ(以降JM)は1960年代何度も来日しているので当時の日本では最も有名なアメリカのジャズ・グループだったと言えるのではないだろうか。JMのレパートリーはたくさんあるのだが、やっぱり「モーニン」が最も有名であり、今回紹介する"Art Blakey and the Jazz Messengers"での演奏がレコードデビューとなるのである。
JMのピアニスト、ボビー・ティモンズ作曲の「モーニン」はシンプルなブルースであり、ピアノのイントロの後トランペットとテナーサックスによるハーモニーが特徴的で、2コーラスのテーマの最後にドラム・ロールが入ってリー・モーガンの見事なまでのトランペットが飛び出してくる。聴いている方はテーマだけで満足しているところへモーガンのトランペットがエキサイティングかつスリリングなソロを聴かせてくれて、こちらはJMの渦の中に溺れこんでしまうのである。
当然有名レコードなので日本でもキングや東芝・EMIほかから何度も何度も再発されはているが、聴くならやっぱりブルーノート、モノラル初版に限る。飛び出してくるエネルギーが再発されたものとは全く違うのだ。
何と行っても、ジャズはパワーだ!

Cover Photo
Cover Photo
Cover Photo
Order No. 53084
Artist/Group Art Blakey and the Jazz Messengers
Title Art Blakey and the Jazz Messengers
Price(Incl. Tax)
Country USA
Company Blue Note
Prefix BLP 4003
Issue Year 1959
Media 12" LP
Recording Monaural
Label Blue & white lbl w/ "47 WEST 63rd, NYC" adress on lbl
Originality Original
Matrix No. Side A
Matrix No. Side B
Engineer Rudy Van Gelder
Mastering Engineer
Cover Condition
Vinyl Condition
Cover CJ
Sound Grade Kindan no Oto