過去の今週の一枚



リストの見方
Cover Photo A1 I'm A Fool To Want You
A2 For Heaven's Sake
A3 You Don't Know What Love Is
A4 I Get Along Without You Very Well
A5 For All We Know
A6 Violets For Your Furs

B1 You've Changed
B2 It's Easy To Remember
B3 But Beautiful
B4 Glad To Be Unhappy
B5 I'll Be Around
B6 The End Of A Love Affair

Billie Holiday - Vocals
Ray Ellis - Arrenged, Condected by
Danny Bank - Flute
Mel Davis - Trumpet
J.J. Johnson, Urbie Green - Trombone
Mal Waldron - Piano
Barry Galbraith - Guitar
Milt Hinton - Bass
Osie Johnson - Drums
and more
 
オリジナリティを見分ける場合の順序をこのアルバムを元にやってみよう。
1.. レコード番号・・CL-1157
2.. ラベルのスタイル・・6つ目&トップの"Columbia"の下にCBSロゴが入っていない
3.. ジャケットスタイル・・厳密には難しいところもあるが1958年のコロンビはこのスタイル
これでOKなんだが、ついでにマトリクスナンバーを見てみると
4.. A面XLP43015-1A I、B面XLP43016-1A I
となっている。おまけにホワイト・プロモ・ラベルになっていて、以上のデータから最初のプレスではないだろうかと想像できる。
ビリー・ホリデイが亡くなったのは1959年7月17日、44歳のときであり、このアルバムの録音は1958年2月のもので、この後MGMに「ビリー・ホリデイ」というタイトルのアルバムを録音し、そのアルバムが最後の作品となっている。
既に酒、麻薬、悲惨な環境のための憔悴などでビリーの体はボロボロであった。若い頃には溌剌としていた声もどちらかというとしゃがれて音域は狭く、聴くに耐えない・・・ではないのだ。これははっきりしている「ではないのだ」。これほど人の心に訴えるアルバムを私は知らない。
バックがレイ・エリス・オーケストラだったから?ビリーは1940年代、デッカにストリングス・オーケストラとの共演をレコーディングしているが、30年代から40年代にかけてはビッグバンドもあるがコンボが多く、1950年代ノーマン・グランツのもとで行ったレコーディングは殆どがコンボをバックのものであり、一説にはレイ・エリス・ストリング・オーケストラとの共演を切望していたともある。
コロンビアのレコーディング環境が良かったから?結果を見ていただくと分かることだが、稀に見る高音質である。ステレオもモノラルもビリーのアルバムの中でも最高の音質ではないだろうか。
そんなバックボーンの中ビリーは人生も終わりに近づいた時期に持てるエネルギーを存分に発揮出来たのではないだろうかと推測する。
ビリー・ホリデイ最終期の最高傑作である。

Cover Photo
Cover Photo
Cover Photo
Order No. 52725
Artist/Group Billie Holiday
Title Lady In Satin
Price(Incl. Tax)
Country USA
Company Columbia
Prefix CL 1157
Issue Year 1958
Media 12" LP
Recording Monaural
Label 6Eye without "CBS" logo at top, WLP
Originality Original
Matrix No. Side A XLP43015-1A I
Matrix No. Side B XLP43016-1A I
Engineer
Mastering Engineer
Cover Condition
Vinyl Condition
Cover
Sound Grade Kindan no Oto