レコードのススメ

第1章:レコード講座
  第10節 新ラベルの見方シリーズ A)Reprise



Repriseは1961年、フランク・シナトラとワーナー・ブラザーズの共同出資で設立されたレコード会社である。そして、フランク・シナトラのレコードを制作するために設立されたレーベルでもあるある。しかし、1963年経営からシナトラから手を引きワーナー・ブラザーズ傘下のレーベルとなっている。60年代はシナトラをはじめとして、デューク・エリントン、カウント・ベイシー、ディーン・マーチン、ほかジャズのスターたちがたくさんのレコーディングを行っているが、60年代後半以降になるとロックやポップスにも名盤が数多く制作されるようになっていく。

1)60年代のRepriseのラベルスタイルはTri-color lblと呼ばれるもので、63年頃まではJazz Series、Pop Series、Spoken Wordがあり、三分割されたラベルの左上部分にJazz Seriesはエンジェル、Pop Seriesはリバーボート、Spoken Wordはふくろうがデザインされている。またフランク・シナトラのレコードはその左上部分にシナトラの写真がデザインされている。また、この時代のラベルには深溝が見受けられる。




上段:Tri-color lbl Pop Series
中段:Tri-color lbl Pop Series
下段:Tri-color w/Sinatra photo lbl

2) 1961~1968の6000シリーズはピンク、イエロー(ないしはゴールド)&グリーンの三分割されたラベルで左上部にリバーボートがデザインされている。(6000~6280s)6280まで確認。


上段:Tri-color lbl

3) 1968~1970はブラウンとオレンジのラベルでトップに”W7”があり、下部には” Seven Arts”の文字が入る。(6280s~6403)6402まで確認。

4) 1970~1976はブラウンのラベルでトップにオレンジのリプリーズ・ロゴ、下部にワーナー・ブラザーズのロゴはない。(6411~2230)2228まで確認。

5) 1976年以降はブラウンのラベルでトップにオレンジのリプリーズ・ロゴ、下部にワーナー・ブラザーズのロゴが入る。(2240s~)




上段:Brown & orange lbl w/"W7" logo at top, & w/"Seven Arts" printed at bottom
中段:Brown lbl w/orange logo & without "Warner Bros." logo at bottom
下段:Brown lbl w/orange logo & w/"Warner Bros." logo at bottom


注:カッコ内のレコード番号は、あくまでも参考的なものです。